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テーマ:今日の出来事(292839)
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「天国までの百マイル」 浅田次郎 今日、読了。 通勤電車の中で、立ったまま読み始めた。なんてこった、涙が出て来る。 本を閉じ、目をつむった。 心臓の手術を受けに母親を自分の運転で、東京から千葉県まで百マイル 走る。そこでの親子の会話、知人、愛人とのやりとり。 子を思う親の気持ち、親を思う子の気持ち-----。 「子を思う親の気持ち」、この母親の気持ちを自分の母親にあてはめて つい考えてしまう。自分は父親からも母親からも「これ」という言葉を もらっていないし、そういう感覚が欠如している。自分が鈍感だったの だろうか?厳しいことも言われた記憶もないが-----。 自分の子供に対してどう対応していいのかが自分自身よくわからないまま すぎてしまい、今のどうしようもない現実がある。自分はこの母親のような 愛情を持っていない、また「あかね空」の永吉のような父親の愛情もないようだ。 「自分の力でいきていけないのなら、死んでしまえ」というような考えが 自分の中にある。それはそうしなければ、自分は生きてこれなかったから----。 では、そういう生き方を子供に教えたか?と言うと教えていない。そういう苦労は させたくなかったから---。結局、自力で生きていこうとしない人間を作って しまったようだ。自分は自己満足のみで子供に接してしまったんだろうか? 私が子供をささえてあげられるのも、後数年だろう、きっと。それまでに 果たして一人前の人間として歩き出してくれるのだろうか------。 「天国までの百マイル」「あかね空」、いろいろと考えさせてくれた本だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.13 21:11:03
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