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2020.05.08■親同士の信頼関係なしで
0MX87 午後1時10分から40分前は何時何分か。今日の寺子屋で、どんぐり歴1か月の4年生2人とも、この問題が解けない。1時10分を、70分と換算する。2人とも、筆算で、1時10分~(引く)70分として、手が止まった。時計の絵を描くように言うと、長針を40分バックさせ、「答1時30分」M「頭こんがらがっちゃった」にこにこしている。女の子は目を真っ赤にしている。そばにいる母親が、ものすごい顔でにらんだからである。「何でこれがわからないの!このバカ!」心の声が、聞こえてくるよ・・・この人、別室で、3MXあたり格闘してもらおう。具体物(時計)を持ってきて、実際針を動かしてみる。1時10分と言っても、この子たちは、アナログ時計の針の位置が思い浮かばない。身の回りに、デジタル表示の時計しかないから。未来地域の学校って、クラスに時計があったりなかったりだし。頭の中に、時計の原型イメージがないのだ。本当はこの女の子は引き受けたくなかった。BS君が成績が上がったのを聞いて、母親が連れてきたのである。BS君ママは、この母親が嫌いなので反対した。でも、母親に体罰を受けて育ったらしいこの子が、うちに来るのも、何かの縁のように思えた。泣くとき、この子は声を上げずに泣く。多分、声を上げると、母親にぶたれるから、声をあげずに泣くようになったのだ。UFOママは、女の子を抱きしめて「わかるよ、うん、わからないっていやな気持ちだよね、わかりたいのにわからないって、いやな気持ちだよね。私もそうだったもん。でもね、わかるようになるから。きっとわかるようになるから。わからなくても、怖がらなくていい」4年といっても、今は学年末だから、秋から5年生。微妙な時期だ。BS君ママと正反対のタイプの母親と、びくびくしながら暮らす生活。にっちもさっちも行かなくなってから連れてこられたこの子が、将来、母親から離れて、自立できるようになってほしいと思う。この母親、台所でお茶飲んでるのかと思ったら、タバコ吸ってた!タバコはベランダで、って最初に言っておいたのに!?この子の場合、環境を整えるのは、それこそ奇跡でも起こらない限り、期待できない。BS君ママは、「親が面倒がって、続かないと思う」と言っている。親同士の信頼関係なしで、どこまでやれるか。 2020.05.17■父親 宿題マシーンへの道 血縁関係が重視される未来地域のこと。嫁姑問題は日本の50年前よりも深刻。「息子の家は私の家」という意識。人にもよるが。BS君ママが病気になって、ふた月くらいたった頃、姑さんがやってきて、10日ほど帰らなかったことがあった。その間、姑さん、変なものを見た。姑さん、早速息子に告げ口した。「あんたは嫁が何をしているか知っているの?BSに宿題をさせないで、日本人と一緒に片付けてしまうのよ。こんなことをしてたら、BSは一体どうなると思っているの?あの外人、嫁に何を吹き込んでいるのやら」BS君パパは困った。未来地域男の常として、母親には逆らえない。しかし、病気の妻が、息子の宿題を見てやれないのを、責める訳にはいかない。息子が一向に責任感を持たないのを見て、情けなく思っているのだが、自分の母親から指摘されると、弱い。「僕の時間が空いているときは、宿題をさせますから、大丈夫です、お母さん」BS君パパ、宿題を山と積んだテーブルに、BS君を呼んだ。「さあ、ここへ座れ。今から宿題をやるぞ」BS君パパ、BS君が考えている間に、横からどんどん口出しし、教えていく。BS君ママ、あきらめたように、その様子を見ている。姑さん、満足そうにうなずいて見ている。BS君、だんだん顔色がおかしくなる。「いやだ・・」「いやだーっこんなやり方はいやだ!僕のことを本当にわかっているのは、UFOママだけだ!僕がやるのは、UFOママが言った問題だけだーっ!」BS君、ソファに泣き伏してしまった。初めての、父親に対する激しい反抗である。BS君パパ「なんだお前らはっ!どうせ俺のやり方が間違ってるっていうんだなっ勝手にしろッ!!」BS君パパ、部屋を足早に出て行った。BS君、オイオイ泣き続ける。BS君の背中をなでるBS君ママ。あきれ果てる姑さん。どうしてここまで宿題をやらせないんだ。悪いことをさせている訳じゃあるまいし。 よその親だって、子供のために必死でさせているじゃないか。一体、なぜ・・・・!!しかし、その日をきっかけに、BS君パパ、頼もしい宿題マシーンとなっていく。 ******* 先週の木曜日の宿題は、算数問題集20ページに、プリント1枚だった。時計の読み方と、時間計算の文章題。翌日算数のテストがあるという。UFOママ「今日の宿題も、いつもどおり、2問だけでいいよ。もう時間計算はわかってるから」BS君ママ「本当?BSは、2年生のとき、時間の問題が苦手で、全然出来なかったの」UFOママ「大丈夫。今日のどんぐりで確認したから。ほら」BS君、その日は日が暮れるまで外で遊んでいた。週末、宿題は全部両親がやった。今までは、親がやった分は、一応BS君に確認させていたので、BS君ママは、BS君を呼ぼうとすると、 BS君パパ「要らないさ」BS君ママ「えっ?」BS君パパ、もう何回目かの、満点の算数テストを指差し、「あいつ、もう分かってるんだ。でないと、満点は取れないよ」 2020.05.20■問題を最後まで読まない? 未来地域語は、肯定形か否定形かは、文の最後に来る動詞の形や付属語を見る。だから、文章題でも「どちらが・・・・・・ではないでしょう」などと、一見引っ掛けに見えるものがある。未来地域に住む日本人ママの間でも、「未来地域の問題は意地悪」と評判が悪い。教育界からも批判が来たらしく、最近の問題集では、末尾に否定形が来る場合は、そこが太文字になっていたり、下線を引いてあったりするものもある。ところで、自分の子供が、算数文章題がとけないとき、未来地域のママさんたち良く聞く「あわててしまって問題を最後まで読まない。だから間違える」という言葉。これは未来地域人的な考えかなと思っていたら、今日見た日本のブログでも、同じ意味のことが書いてあった。中には、そういう場合もあるだろう。テストで興奮したり緊張したり。でも、問題は最後まで読んでいるのがほとんどではないだろうか。この考えによると、問題を最後まで読みさえすれば、解けるということになるが、そうだろうか。実際は、文章を1度読んで、丁寧にイメージ再現ができない、そして、頭の中で解こうとすると、最後までイメージ保持ができない、というのが理由と思う。原因を「良く読まない、最後まで読まない」に求めてしまうと、子供に教えるとき、「何度も読みなさい」「良く読みなさい」になるのかもしれない。BS君ママも、どんぐりを始めた頃はそういってた。BS君が、テストで間違える箇所が、難しい問題と限らず、簡単と思われるような箇所だったりするから、原因を見えなくする。それで、「この子はどうしても最後まで問題を読まない。この癖も直るだろうか」と良くきいてきたものだった。今では、「以前はBSは分からず(イメージ再現をしないで)に読んでいた。今は分かりながら読んでいる」と、言っている。どんぐりをする前は、テストで時間が足りなくなり、後の方は手付かずになる場合も多かったが、今は、1度でイメージ再現をする力がついているので、逆に問題を解く速度があがり、時間が足らない、ということはなくなった。だから、低学年で、子供が身につけなくてはならない大切なことは、「分かりながら読む」つまり、丁寧にイメージ再現をしながら読む、ということになる。どんぐり倶楽部のやり方は、その力をつけるのに最適と思う。 *続きは→コチラ ※日本ブログ村に参加してみました。 このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記のバナーをクリックお願いします。 【どんぐり倶楽部の公式サイト】は下記よりどうぞ 【頭の健康診断】は下記より:年長~小6(中学生は小5-6を使用可) *今の学習形式がお子さんに合っているかどうかも診断できます<診断表アリ>* ※案内「どんぐり倶楽部の教育講演会 in 2012」...最初で最後の「どんぐり倶楽部」主催の講演会です。 ※案内「大阪講演の記録(YouTube)」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月02日 13時01分11秒
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