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テーマ:最近観た映画。(39264)
カテゴリ:洋画 か行
自動車工場に長く勤めていたウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、 引退後は変化のない決まりきった生活を送っていた。 長年連れ添った妻は亡くなり、息子たちとも疎遠で、 愛犬デイジー以外に胸の内を話せるような信頼できる相手はいない。 そして近所にいるのはウォルトが嫌悪するアジア系少数民族の移民たち。 ウォルトは文字どおり目に入るものすべてに怒りを覚えながらも、 積極的に世の中と関わることなく、ただ人生が終わるのを待っていた。 ある晩、何者かが自慢のグラン・トリノを盗みに入るまでは。 盗みを強要された内気な少年・タオとウォルトの交流が始まり、 二人の間に芽生えた思いがけない友情は、 それぞれの人生を大きく変えていくことに。(作品資料より)
クリント・イーストウッドの俳優として出演する最後(?)の作品と言われてますね。 前回監督した「チェンジリング」もいい作品だったし コレも なかなかいい作品でした。
妻とは とてもいい関係を築く事が出来たのに 子供とは それが出来ないし孫ともいい関係を築けない。 そんな彼が隣人のアジア人とは次第にいい関係になっていく。 隣人のアジア人は「モン族」(中国の少数民族らしい)ですが 白人から観るとアジア人はずべて同じに見えるのか 「イエロー」と一言で片付けてました。 でも「イエローは数字に強くて頭がいいんだろ?」という台詞で 白人は そういう目で私達日本人も見ているんだ・・と。
そのモン族の食事会に招待された時などの ウォルトの対応が実に面白くて フフッ・・と笑いがこぼれます。 偏屈だけど ユーモアは持ち合わせているらしく 台詞が とても面白いので必見です。
「グラントリノ」というのはフォード車が1972年に製造した車で 特に映画に出てくるスポーツタイプは人気があったんだそうです。
そのグラントリノを盗もうとした罪を労働させて 払拭して欲しい・・と言う家族の頼みを断れず 段々と彼らの立場を理解し 仕事まで探してあげる辺りは男気を感じたし 思いがけないラストシーンに涙がジーンと出てきます。
確かクリント・イーストウッドは銃奨励派だったのでは? そう思うと ちょっと皮肉なラストです。
彼らの為に命までかけたのに 自分の家族とは最後まで和解出来なかったのが心残りでした。 でも 教会へも行けて懺悔もしたし ウォルトにとっては後悔はなかったんでしょうね。 色々と考えさせられる事もある映画でもありました。
監督業は続けられるそうですから 次回の作品を楽しみにしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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