|
テーマ:今日の出来事(288502)
カテゴリ:緩和ケア
70代、肝細胞がんでホスピスに12/24に入院となった患者さんの話の続き。
入院日をday1としたら、今日はday5。 痛みからも吐き気からも解放され、夜も眠れるようになり、毎日大便も出るようになった。 食事も少しずつ食べられるようになってきた。 ただ、トイレに立つには看護師の介助がまだ必要としているよう。 生活の辛さが減り、余裕がでてきたのか、家族へのLINEの回数も増えているようだった。 書き忘れたが患者さんは女性。 入院するまでは、ほぼ同い年の夫と二人暮らしで、癌を抱えながらも家事一切をしていた。 夫から「そんなに調子が良いなら年内に退院できそうか?」とLINEがきたらしい。 それを読んで彼女の一言。 「娘に聞いたら、お母さんがいなくて、炊事、洗濯、掃除と一人では大変やから助けに来て、と夫は娘に言っているらしい。今のままでは家事は出来へん。もし、お父さんがそれを期待しているなら帰られへんなあ。」 私からアドバイス。 「お父さんが全部できるようになったら退院許可をだします、と先生が言っている、と返信してあげてください。」 患者さんがそれに対し一言。 「お父さんができるようになるのを待っていたら、きっと死んでしまいますわ。」 と笑っていた。 私からもう一言 「正月三が日が明けるまではここでゆっくりしましょう。あなたがいないことで、あなたの存在の大きさに気づくでしょうから。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.12.29 04:50:43
コメント(0) | コメントを書く
[緩和ケア] カテゴリの最新記事
|