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テーマ:読書備忘録(1346)
カテゴリ:乱読、積読日記
エイジ (新潮文庫 新潮文庫) [ 重松 清 ] 15年前に読んだときもこのブログに感想を書いていた。 3番目の子が生まれた直後であった。 自分の中学時代を振り返り、子ども達の未来を案じていた。 その子ども達も皆、この作品の主人公である栄司(エイジ)の歳を越してしまった。 3人ともそれなりに反抗期もあったが、今はそれぞれ自分の未来を案じてジタバタしており、もう親としてはお金を出して見守るぐらいしかない。 主人公エイジのクラスメイト・タカが、23件の通り魔事件の犯人として捕まり、少年法の中で裁かれた結果、学校に復帰するまでの間のエイジやその同級生達の様子を描いている。 1999年に出版された作品だから、登場する中学生は誰も携帯を持っていないので、コミュニケーションを取るには相手に会って直接話すか、手紙を渡すか、家の電話を用いるしかない。 今の子どもたちがこの作品を読んだら、LINEができない時代って大変!という感想を抱くのだろうか。 重松清もSNSでイジメが起きるこの時代にこの作品を書くとしたらどんな話になるのだろうか。 15年前には考えもしなかったことを考えているわけで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.08.13 03:46:14
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