遂に完読、とりかへばや物語
とりかへばや物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫) [ 鈴木 裕子 ]何度となく読もう読もうと思いながら今日まで来て、遂に完読した一冊。角川ソフィア文庫であるからダイジェスト版でなのだが、粗筋は分かるようにまとめられていて、本当に初心者向けと言っていい秀作である。とりかへばや物語は、平安時代末期の作者不詳とされていながら、今日ある多くの男女とりかえ物語の原点となる作品。私が小学生の頃に刊行された「おれがあいつで あいつがおれで」が最初に触れた男女とりかえ物語。ズッコケ三人組の作者、山中恒の作品。次は、「俺、夕子」藤子・F・不二雄の小作品集の一つで、厳密には取替えではないが、一読の価値あり。最近では五十嵐貴久「パパとムスメの七日間」はガッキーと舘ひろしでドラマ化もされた。しかし、「とりかへばや物語」は、それらの作品を凌ぐ完璧なストーリーであった。これが1000年も前に書かれていたことが凄い!