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国土交通省大和川河川事務所は20日、水質の悪化が問題になっていた大和川(大阪府、奈良県)河口付近で、アユの卵78個と、孵化(ふか)直後の仔魚78匹を確認したと発表した。大和川でアユの産卵が国によって確認されたのは初めて。調査結果から同事務所は、河口付近を下る仔魚は約4万匹に達すると推定している。同事務所は「水質改善が進み、アユが産卵、孵化するまでに川が美しくなったことが示された」と話している。
調査はアユ遡上の実態を把握するために同事務所が昨年初めて実施。2度目の今回は今月8日から9日にかけて大阪湾河口付近の堺市堺区から約20キロ上流の大阪府柏原市までの7カ所で行った。 確認された卵はいずれも直径1ミリ。河口から約15キロ付近の川底で、砂や石にくっついているのが見つかった。仔魚は体長5~7ミリで、河口から4~15キロの4カ所で、仕掛けた網にかかった。 大和川ではボランティア団体などが定期的にアユを放流しているため、親が天然アユかどうかは不明だが、体の大きさから、この付近で孵化したとみられる。 万葉集にも詠まれている大和川のアユは、高度成長期の水質悪化に伴って激減。平成に入ってからの調査でも、毎回1~20匹が確認されるにとどまっていた。 鮎の塩焼きがもっと身近に食べられるようになることを祈願・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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