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不思議な占い師から巨万の富を得ると予言された少年とその妹と同郷の幼馴染が、変法運動に巻き込まれていく物語。
中国の歴史は殆ど知らないのですが楽しめました。ただ、少し残った謎を手紙で解き明かしながら締めくくって感動を与えるのは「壬生義士伝」と同じ手法で少し興ざめしました。 一人の人物に対して呼び名がいくつもあるのは仕方がない事かもしれませんが、そのたびに「え~っと これは誰だっけ?」と調べたりすると流れが断ち切られるのでできればわかりやすく書いて欲しかったなぁ・・・ってのは中国の人名が苦手な自分だけなんでしょう・・・ね。(汗)また物語とは直接関係の無い有名人などが出てくるあたりなどで、少し物語が冗長になった感じもしました。 殆ど読んだ事が無い中国物ですが これで雰囲気は掴めましたのでシリーズである「珍妃の井戸」や「中原の虹」はこの作品以上に楽しめるような気がします。 物語の中でヴィヴァルディ「四季」やメンデルスゾーン「交響曲第4番 イタリア」が出てきますが、自分が普段持っているMP(gigabeat)に入っていたので思わずBGMでかけてしまいました。読む前に準備しておく事をおすすめします。 おすすめする方 :中国の人名が極端に苦手ではない方 おすすめしない方:ウォーターマンが正義の味方だと思ってる方 5段階評価:★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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