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カテゴリ:薬物・薬効・薬害
「溶連菌の抗生剤効きません」
「1日1回のに変えますね」 「蕁麻疹消えました!」 春から蕁麻疹・紅斑を繰り返して、帯下でやっと溶連菌と判明した3才の女の子のお父様(花粉症あり)。 3週間前から蕁麻疹↑↓を繰り返し、自分も溶連菌ではないかと受診しましたので迅速検査をしたらうっすら陽性に出ました。 早速セフエム系の抗生剤を処方しましたが、全く効きません。中耳炎まで起こしておりましたので、試しにマクロライド系のジスロマックに変えたら、劇的に効きましたので、やはり感染性の蕁麻疹でした。 ふつうは、マクロライド系の抗生剤はあまり溶連菌には効きません。しかし、最近マイコプラズマ感染症が多いのと、ミノマイシンが品薄なので、マクロライド系を使用する頻度が増えてきました(溶連菌とマイコのダブルもあるしね)。 小児科としては、マクロライド系の欠点は「まずい」ことです。リカマイシン(少し不味い)<クラリス(結構まずい)<ジスロマック(恐ろしくまずい)ので全く使用しておりませんでしたが、1日1回内服で済むのと、あまり使用されていないので(耐性菌少ないかも)、試しに出し始めたら、結構効き目が良いようです。まずいけれども1回で済むのがいいというお母様もおります。 作用機序的にも、白血球に潜んで1週間効果が長持ちするところが忍者のようで怪しくていいです(副作用も長持ちするけどね)。 えっ?、1週間後はどうだったのかって?、1週間したらまた蕁麻疹が出てきましたので、また内服して頂きました。 忍者のようなジスロマック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月16日 17時09分54秒
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