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カテゴリ:気管支喘息
「メプチンエアー処方して下さい」
「ドキドキしませんか?」 「頭痛とフルエも来ます」 「シングレア内服とステロイド吸入に変えます」 10年前から喘息でメプチンを吸入している35歳の女性(長男もアトピー喘息)。 長男の診察のついでにメプチンエアー(携帯用の喘息吸入)を処方してほしいと言われましたが、どう見ても冷え症で色白(自律神経が弱そう)でしたので、メプチンでドキドキしないか聞いたら、ドキドキして頭痛と手のフルエも来るとのことでした。 喘息は、原因から見ればアレルギー疾患ですが、アレルゲンが反応を起こして自律神経(副交感神経)の緊張を介して気管支の痙攣が起きるという途中経過から見れば自律神経失調症です。 メプチン吸入やホクナリンテープは自律神経薬(交感神経刺激剤)ですので、ドキドキしたり頭痛やフルエなどの副作用が出ることがありますので注意が必要です。 ゼーゼーを起こす炎症性物質のロイコトリエンが気管支の受容体に作用する前の段階を抑える予防薬(シングレア、キプレス、オノン)を内服するか、発作時にはステロイド吸入の方が、自律神経失調症の人には安全です。 東洋医学的には、自律神経失調症は冷え症ですので、冷え対策も必要です。 えっ?、結局どうしたのかって?、予防薬のシングレアと補中益気湯を内服してもらったら、吸入の必要がなくなってしまいました。めでたしめでたし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月05日 07時56分01秒
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