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カテゴリ:蕁麻疹・紅斑・紫斑
「給食の診断書を書いてください」
「え?除去食ですか?」 「2日連続エビで蕁麻疹が出ました」 「鼓膜と鼻粘膜と咽頭扁桃赤いですね」 「今まではエビ大丈夫だったんです!」 「マイコプラズマ(+)です」 昨年秋に家族全員がマイコプラズマ感染症で、母娘ともに点滴をしたことのある13才の女の子、IgE:254、杉5(93.9)、ヒノキ3(12.5)、ダニ2(0.70)、HD1(0.65)、猫1(0.38)。 3日前から海老を食べたら蕁麻疹が出たので「給食のエビ除去の診断書が欲しい」と受診しました。 昨年秋の真っ赤な熱傷状態(紅斑)と比較して今回は軽い蕁麻疹+紅斑ですが、鼓膜と鼻粘膜と咽頭扁桃の腫脹充血を認めましたので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 今回は点滴ではなく、ミノペン内服だけですぐに治まりました。 合わせて行った、アレルギー検査では、IgE:57、杉4(24.9)、ヒノキ2(3.30)、猫1(0.38)、ダニ・HD・エビ・カニ・0、でした。 蕁麻疹の最も大きな原因は、感染症です(病原体がアレルゲン)。 環境アレルゲンの場合にはすぐわかります。「隣の田んぼで農薬を撒いた」「昨夜ベープマットを焚いた」「ファブリーズを撒いたら出た」「あそこで犬猫に触れたら痒くなった」。あれだ!ってわかります。 食べ物の場合にもすぐにわかります。「生まれて初めて食べた」「いつも1個なのに10個食べた」「夕べの鯖が腐ってた」。あれだ!ってわかります。 思い当たるものがなければ、感染症です(病原体がアレルゲン)。 風邪のひき始めが蕁麻疹というのはよくあることです。中が赤いので、外まで赤くなってしまうんだね。 いつも食べて大丈夫なエビで、蕁麻疹が出るはずがないよね。マイコプラズマのスーパー抗原。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月30日 23時50分30秒
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