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カテゴリ:アトピー
「なんとかしてください」
「なんて言われてるんですか?」 「ストレスによる皮膚炎って」 「重症皮膚炎+皮膚感染症ですね」 「病名は何なんですか?」 「アトピーか紅皮症か不明です」 「検査でわかるんですか?」 「血が採れればね」 8年前から全身ガサガサになり皮膚科で「ストレスによる皮膚炎」と言われてステロイドを塗布していた35才の男性。 2ヵ月前から全身熱傷状態になり、ステロイドが無効となって、1ヵ月前に亀クリを受診しました。 全身真っ赤に浮腫んで、ジクジク汁だらけで、アトピー+皮膚感染症か皮膚の難病か不明でしたが、血管がまったく見えず、殺菌消毒+抗生剤内服+軟膏をあれこれ変えていたら・・・ 1ヵ月ほどで、やっと血管が触知するようになりました。 なんとか可能になった血液検査では、IgE:2061、イネ科5(72.5)、ダニ4(49.7)、杉4(45.1)、HD4(42.5)、ピティロスポリウム2(2.98)、カビ2(1.23)、トリコフィトン2(1.04)、犬1(0.44)、TARC:58530。 重症アトピー+感染症でした。 TARC(皮膚の状態の指標)58530は、今のところ、当科最高値です。 えっ?治療はどうなんだって?、あまりにも熱傷状態がひどいので、もともとのアトピー治療開始まで到達できません。 しばらくは、ステロイド(デカドロン)静注で症状を抑えながら、ゆっくり作戦計画を考え中です。 マイコプラズマのスーパー抗原。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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