毒多ぁ亀山の小児科日誌

「首と肘と膝が真っ赤になりました」
「今回もマイコっぽいですね」
「点滴してください」
「肥満で血管が無いので検査と内服にします」
　乳児期から全身ガサガサで、皮膚科で軟膏塗布して(いればそのうち治ると言われて)いた13才の女の子(2才:IgE:47､卵白0.37､ﾀﾞﾆ･HD･杉･牛乳･大豆･小麦･ｿﾊﾞ≦0.34、4才:IgE､ﾀﾞﾆ4.51､HD4.11､杉0.69､ｶﾓｶﾞﾔ･ﾌﾞﾀｸｻ≦0.34)。
　3年前に首部･関節部が真っ赤になり亀クリを受診しました「軟膏はきちんと塗っています」。
　10才：IgE:1929､杉6(244.0)､ｲﾈ科5(67.1)､ﾋﾉｷ4(46.9)､猫4(37.9)､ﾀﾞﾆ4(26.7)､HD4(22.7)､ﾋﾟﾃｨﾛｽﾎﾟﾘｳﾑ4(22.7)､ｼﾗｶﾝﾊﾞ3(10.0)､胡麻3(9.85)､ｸﾙﾐ3(9.19)､ﾊﾞﾅﾅ3(7.57)､ｶﾝｼﾞﾀﾞ3(6.34)､小麦3(6.21)､ｿﾊﾞ3(6.17)､穀物3(5.44)､米3(4.57)､犬3(4.11)､ﾄﾏﾄ3(3.63)､ﾍﾙﾐﾝﾄｽﾎﾟﾘｳﾑ2(2.67)､ﾄｳﾓﾛｺｼ2(2.31)､食物2(2.27)､大豆2(2.22)､ﾄﾘｺﾌｨﾄﾝ2(1.94)､ｶﾋﾞ2(1.46)､雑草2(1.40)､ｼﾞｬｶﾞｲﾓ2(1.26)､ｸﾗﾄﾞｽﾎﾟﾘｳﾑ2(1.16)､蛾2(0.96)､ｱｽﾍﾟﾙｷﾞﾙｽ2(0.92)､ﾋﾞｰﾙ酵母2(0.85)､ｱﾙﾃﾙﾅﾘｱ1(0.65)､ﾋﾟｰﾅｯﾂ1(0.57)､ﾍﾟﾆｼﾘｳﾑ1(0.39)､ﾌﾞﾄﾞｳ球菌1(0.35)､卵白･ﾐﾙｸ･ｿﾊﾞ･ｴﾋﾞ≦0.34、TARC：1778、ｲﾑﾉｶｰﾄﾞﾏｲｺﾌﾟﾗｽﾞﾏ抗体(+)
　3年前の症状はジスロマック内服で良くなりましたが、母は検査値(多数陽性と急激な上昇)にはあまり興味がないようでした。
　3年ぶり、今回も、首部･関節部が真っ赤になって受診しましたので「検査させてください」血液検査を試みました。今回もｲﾑﾉｶｰﾄﾞﾏｲｺﾌﾟﾗｽﾞﾏ抗体(+)でした。
　13才：IgE:3697､杉6(326.0)､ｲﾈ科6(251.0)､ﾋﾉｷ5(56.0)､ﾏﾗｾﾁｱ5(50.3)､ﾋﾟﾃｨﾛｽﾎﾟﾘｳﾑ4(48.7)､ﾀﾞﾆ4(44.6)､HD4(38.2)､ｼﾗｶﾝﾊﾞ4(28.3)､雑草3(3.65)､ﾋﾞｰﾙ酵母2(3.39)､ｶﾋﾞ2(3.20)､ﾄﾘｺﾌｨﾄﾝ2(1.77)､黄色ﾌﾞﾄﾞｳ球菌1(0.37)、TARC：463
　皮膚症状は、今回も、ジスロマック内服で良くなりましたが、今のところ検査結果は聞きに来ておりません。興味ないんだろうな。恐い恐い。
　次回の検査は医療費無料が切れる15才までにとお願いしましたが、今回は肥満のために採血が非常に困難でした。
　アトピーは皮膚のメタボです。次回までに採血が出来るように痩せてからきてね。お願いね。恐い恐い。