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カテゴリ:アトピー
「5才で脱ステしたんです」
「高山以外は診ませんよ」 「実家が高山なんです」 「カビバイ菌だらけですね」 「検査してください」 「カビバイ菌対策が必要です」 K県S市に住んでいる8才の男の子。突然「ブログを見て」受診しましたが、実家が高山とのことでしたので、しぶしぶ診察しました。 2才からアトピー性皮膚炎にステロイドを塗布していたのを5才で脱ステし、現在は保湿+ビオチン内服中とのことです。 3年前:IgE:565、コナヒョウヒダニ≧100、HD34.8、杉23.3、ヒノキ1.20、カモガヤ0.90、ピーナッツ0.82、トウモロコシ0.81、ランパク0.60、ブタクサ0.54、ダイズ0.52、コムギ0.35、ミルク・ランオウ≦0.34 診るからに全身カビバイ菌だらけなので、検査したら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした。 3年ぶり:IgE:2685、ダニ6(524.0)、カモガヤ6(158.0)、シラカンバ5(91.8)、ブタクサ5(88.4)、黄色ブドウ球菌5(62.0)、杉5(60.0)、エビ3(3.78)、小麦2(2.55)、カビ2(2.19)、マラセチア2(1.47)、ピティロスポリウム≦0.34、TARC:1090 2才過ぎて発症するアトピーは「成人型」です。食物アレルゲンよりも環境アレルゲンに変わり、治ることは困難です。 アトピーの治療の基本は「アレルゲンの除去」です。「合うものを探す」「合わないものを減らす」です。医師の治療は「対症療法」「抑えているだけ」「その場しのぎ」です。症状を抑えている間にアレルゲン(原因)を減らすことが大切ですので、抑えるものがステロイドかどうかは後々の副作用の問題であり、今の原因の除去とは関係ありません。したがって「脱ステ」は治療ではありませんので「脱ステ」を目的とすることは間違いです。 とりあえず、環境整備とカビバイ菌除去:殺菌消毒(強酸性水orイソジン)とラベンダー水とラベンダー軟膏とジスロマック内服をお願いしました。 脱ステを目的とするのではなく「いや~いろいろ努力してたら(結果として)ステロイド要らなくなっちゃったよ~」というのが◎です。恐い恐い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年09月09日 15時59分10秒
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