会社を辞めて旅に出た　～いつのまにか雲南定住～

　今日、紅イ族や大板ヤオ族が周辺に住むという百省郷（BAIXING）の市に出かけた。那坡の町からバスに乗り、山を越えて約２時間、百省郷に到着。

　期待通り、民族衣装を着た人達が集まっている。見たところ白ミャオ族のようだ。話しかけて聞いてみるとやはり白ミャオ族。ついでに写真を撮らせてもらおうとカメラを取り出したが、メモリーカードが入っていない為、写せないではないか！

　「でも、何故・・・？」

　そうだ、昨夜デジカメから画像をパソコンにコピーした時、カードリーダーからメモリーカードを抜き取るのを忘れていたのだ。多分、今もカードリーダーにメモリーカードが挿さったままだ。

　一気に気分が落ち込んだ。しかし、写真に撮ることは出来ないが、目で見ることは出来るのだからと気を取り直して市を歩く。白ミャオ族のほかに、紅イ族の老女が１人とヤオ族の女性が１人、民族衣装を着ていた。ちなみにヤオ族の女性は、ベトナムから歩いて６時間かけて来たという。確かにここはベトナム国境に近いからね・・・。

　本当は、これから紅イ族の住む坡伍村や大板ヤオ族の住む村を訪れたいが、なにせカメラに写せないので明日再び出直すことにして那坡に戻った。