|
テーマ:ラオス(15)
カテゴリ:ラオス
![]() ラオスの他の地域と比較してシェンコックを訪れる旅行者はそう多くはない。しかもその半分くらいは通過するだけだ(ムアンシンからバスで来て、ここからボートでメコン河を下りタイ国境のファイサーイへと行く。あるいは逆コース)。 なので、旅行者も少なく落ち着いて寛ぐことが出来る。特にひとり旅をしていると、旅行者の多い場所は騒々しいし、どうも孤独感を感じ居心地が悪い。若い頃はそうでもなかったが、最近特にそう感じてしまう。その点、ここにはちゃんと私の居場所があるのが良い。 この村には宿が4軒と食堂が数軒(屋台が少し)あるが、市場はない。でも、午前中に付近の集落からカゴを背負った女性が野菜や果物を売りに来る。バナナとか今ならザボンが手に入る。ここでは彼女達から果物を買うのも楽しみの一つだ。 宿のテラスというか食堂で、メコン河の流れや、河を行き来するボートを眺めたりしてボッーと過ごす。特に何を考えるわけでもないが、水の流れというものは見ていて飽きない。海のように波の音がうるさくないのも良い(私は波の音はどうも・・・)。 夕方になると西の空の具合が気になる。 「今日はちょっと雲が多いな」とか「このくらいの薄い雲なら夕日に赤く染まるのではないか」とか・・・。 ![]() ここから眺める夕日が最高なのだ。今はメコン河の左岸の丘に夕日は沈むが、3月頃になるとメコン河に沈むようになるという(正確にはメコン河の遠方に見える小さな丘だが)。 太陽が沈んでしばらくたつと、今度は星が少しずつ輝きだす。そのまま夜空を眺めていると、時折流れ星が横切るのが見える。今回は見ることが出来なかったが、前回はホタルが弱々しい青緑の光をゆらゆらさせながら飛んできたりもした。 夕日、流れ星・・・、なんと贅沢な自然の演出だろう。ここシェンコックに来ると、現代社会で失いかけた人間本来の持っている「心」を取り戻せた様な気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ラオス] カテゴリの最新記事
|