カテゴリ:文系日記
確か「群像」の1月号に載ってたと思う。
なので読むのは2回目。 快作「山ん中の獅見朋成雄」の主人公、背中にたてがみのある少年「成雄」が主人公。 とは言っても続編って事ではなくて、7つの連続しない短編からなっている。 相変わらず擬音がスゴいね。 「ルボボボボッ」「ンヴァァァァァァッ」「ファバァザッ!」「ゴゾロンゴガン」 舞城未体験の人は訳わかんないでしょうけど、「阿修羅ガール」なんてもっと擬音がスゴかったもんです。 さてこの7つの短編。 時系列とかもバラバラで、「成雄」の年齢も設定もバラバラ。 そしてその都度「(吉田)楠夏」という女性と出会ったり出会わなかったり。 1から6までまるで繋がりを感じさせないんで、どうなんの?と思わせるんだけど。 7にそれぞれの断片のようなモノが見え隠れ。 そしてやはり読後感の素晴らしい舞城だけに7の終わりにはニヤっとさせられる。 たぶん続編あるな。 しかし舞城の新作の本命はこれではないのです。 今「新潮」に不定期連載されている「ディスコ探偵水曜日」。 これが本命。 まだ終わってないので単行本がいつ出るのかは不明。 面白いっすよ~コレ。 舞台はお馴染み、調布→福井県西暁市(実在しない)。 勢いあるよ~コレ。 初期の奈津川サーガに近い物を感じます。 たぶん出るのは来年だろうけど、期待大、大大大。 「SPEEDBOY!」舞城王太郎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 2, 2006 05:39:50 PM
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