|
カテゴリ:電影電視劇的胡同
仮に『当代本朝二十四不孝』という本が編まれたら、そこに名前を連ねる可能性が非常に高いsh。
久々の帰国なので親孝行、ということでパート1からの《ダイ・ハード》ファンである父に付き合って、最新作『ダイ・ハード4.0』を見てきました。まあチケット代出したのは父ですが(←ぜんぜん親孝行になってない・・・) 感想:思ったよりも全然面白かった。 『ダイ・ハード』は88年の作品なんですね。私が中学生の時かな? テレビで見たんだと思いますが、やはりこのパート1が一番面白いですね。まあ当たり前でしょうが。 この《ダイ・ハード》シリーズの一つのパターンに、主人公マクレーン刑事とその相棒(警官だったり一般人だったり)の友情が挙げられると思うのですが、『3』までは黒人でしたね。しかし今回『4.0』は白人の若者です。 (まあ別にこういうところを一々気にする必要はないんでしょうけど、アメリカの大資本映画って何となくアメリカ社会の縮図っぽい気もするので) 相棒が若者になったというのは、やはり次の世代への呼びかけ的な意識があるんでしょうね。マクレーンもホリーとは離婚しちゃって、娘が登場してますしね。 サイバーテロ、というのはSFでは特に目新しい設定ではないですけどまあそれなりに面白かったです。でも戦闘機と市街戦はやりすぎでしょう。 それにしても《ダイ・ハード》シリーズのテロリスト観は一貫していますね。 「テロリスト:イデオロギーや復讐などを口にするが、実際には金目当て」 まー、娯楽映画としてはこういう設定の方が勧善懲悪感が出て良いんでしょうけど、アメリカ人は現実世界でもこういう視点でテロリストを見てるんじゃないかなー、とか思ったり。 とりあえず、『ダイ・ハード』が好きな人には楽しめる映画になっていると思います。観客はやっぱりちょっと年配の人が多かったですし。しかもこれで終わり、って感じは微塵もなかったので続編が続くような気がします。 個人的にブルース・ウィルスは好きな俳優なので頑張って欲しいですね。 『ブルームーン探偵社』をもう一回みたい・・・ ???????????????????????????????????? さて次は昨日の日曜劇場で見た『無極(プロミス)』 感想:良く内容がわからなかったのは重要な場面でのカットが多かったからだと思う、たぶん。 真田広之・チャンドンゴン・セシリアチャン・ニコラスツェーと日韓香港のビックネームが主役を張るこの映画、まとまりがありません。 物語り全体を寓話っぽくしたかったのか?それともファンタジー大作にしたかったのか? ニコラスの無歓は一番安心して見られましたね。キャラがわかりやすいから。 真田さんの光明は、どうだろう?カットされたシーンで結構重要なやりとり(セシリアと)があったようななかったような・・・演技的にはもちろん最も安心して見られる人なんだと思うけど、キャラが不安定というか。 あと「華鎧」とかいう物の意義がわからない。どんな力があるとかそういう説明もきっとカットされちゃったんでしょう。鬼狼が着てた黒マントのほうが魔法アイテムとしては数倍重要だったし。 チャンドンゴンの崑崙は一番重要な、主役中の主役という位置づけなんだとは思いますが、これまた不安定な。 主役じゃなくてキーパーソン的な働きをするってことなら、崑崙自身の生い立ちとかあんまり必要じゃないし、あまりうまくない感情表現演技もいらない、むしろ奴隷の癖にどこか超越しているような遠い目をした無表情キャラに設定すべきだったのでは? 逆に「まさに主役!」ということなら、真田さんをもっと早く殺しちゃって、崑崙が奴隷という精神状態から人間性を取り戻していく―的な展開を張ればよかったと思うのですが。 それにしてもあの黒マント、『ガッシュ』のブラゴを思い出しますね。 結局、真田さん=光明とチャンドンゴン=崑崙のドッチにも気を使った挙句、どっちにも感情移入できなくなったというか。 というか、結局セシリアの話、ってことならもっとセシリア視点で物語を書いた方が良かったんじゃないかと思いますね。まあ脚本が失敗ってことかしら? たぶん小説にすればそれぞれのキャラが立体的になって面白いんだと思いますが、映画では(とくにテレビ尺では)難しかったんじゃないかなー。 このブログで時折取り上げる中華圏の武侠小説を見ればわかりますが、話が長いんですよ、ヤツラ(=中国人)は。 あとテレビ放映時に「カンミン」「ウーファン」ってカタカナでもダメとはいえませんが、それぞれのキャラの性格に合わせて漢字で名前をつけているので、そこらへん疎かにして欲しくなかったですね。 まあ真田=光明とニコラス=無歓のアクションが良かったので良しとしましょう。 というかチャンドンゴンは走ってるか力んでいるだけでアクションがねー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.23 13:57:33
|