カテゴリ:Lily
情緒の片鱗もないその男のなんとおぞましきこと!それはかくも失禁の如く思想を垂れ流し、僕の眉間に皺を寄せさせていく。なんと夢の如く、なんと虚偽の欠片も匂わせないその姿。 ああ、醜き。ああ、果てなき羞恥の塊よ!吐き気などと形象するにも危ういよ。 * 脳に形容しうるは僕の夢見たげんじつ。愛を口ずさんでは消えてゆく、憐憫という名の愛撫。君の輪郭をなぞることは、欠乏した意識を持っては刻み込めず、ただ響きは響きのまま、夢は夢のまま、僕の手から流れ落ちてゆく。消えていく、薄れていく、褪せていく。何処までも独り、果てていく。 僕の子宮から流れ落ちる、やわらかな、こども。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 24, 2007 01:26:11 PM
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