テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:英国旅行記
マーケット見物に時間を割いてしまったので、時刻は午後3時近くになっていた
バラ・マーケットを出てロンドン橋を渡りきると、テムズ・パスという遊歩道がある その名のとおりテムズ河に沿って、遠く源流まで行けるという道だ 冬のロンドンは日暮れが早いので辺りは薄暗くなり始めていたが、私はテムズ・パスを歩いて、当初の目的だったロンドン塔方面へ向かうことにした イギリスには、テムズ・パスのような歩行者専用の遊歩道(パブリック・フットパス)が無数にある 週末になると郊外へ出かけて、フットパスを歩きながら自然を満喫する、というのもイギリス人のライフスタイルのひとつらしい 後で知ったのだが、ひとたびフットパスに指定されると、たとえ私有地でも自由に行き来してよいことになるそうだ だから、ある日お役人(?)が来て「あなたの家の庭をフットパスにします」と言われてしまったら、その家の庭は誰もが通れるようになってしまうのだ(といっても、実際はいろいろ手続きがあると思われる) 私が歩いたテムズ・パスも、あきらかにビルの敷地の一部みたいな場所があって驚いた パスの表示をうっかり見逃してしまうと、そのままビルの中に入っていってしまいそうで、その時は「なぜこんな場所に…?」と思いながら歩いていたものだ テムズ・パスをてくてく歩いていると、大きな船影に出会う HMSベルファスト号だ HMSベルファスト号は第二次世界大戦などで活躍した巡洋艦で、今はその仕事を終え、テムズ河に静かに停泊している 遠くから見ていたときはあまり大きく感じなかったが、近くで見ると、やはり大きい どっしりと重厚感のある佇まいだ 船内は帝国戦争博物館の別館として公開されており、当時の戦艦の様子が見学できるようになっている この日は時間がなかったので、また後日見学に来ようと思っていながら、結局忘れてしまった(汗) ベルファスト号の向こうには、秀麗なタワー・ブリッジが見える(夕暮れだったので、写真では、その美しさがあまり出てないのが残念) タワー・ブリッジは跳ね橋になっていて、昔は1日に50回以上も跳ね上がっていたそうだ 今は昔ほど船の往来が激しくないので、1日に数回しか上がらない 運が良くないと、上がった状態を目にすることはできないのだ (言うまでもなく)私は運が悪いので、お目にかかれなかった テムズ・パスを歩くこと約20分 ロンドン塔に到着した チケットの販売所で閉館時間を確かめると、残り1時間半ぐらいしかなかった 1時間程度では見学しきれないほど、ロンドン塔は広い それと、この日は朝から動きまわって疲れていたので、あきらめて帰ることにした ロンドン塔の血塗られた歴史については、またいつか書きたいが、その歴史をある程度知ったうえで夕暮れのロンドン塔を見ると、誰かの悲鳴でも聞こえてきそうで薄ら怖かった クワバラ…(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 16, 2006 01:16:28 AM
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