1000兆分の0・32秒、最短「ストロボ光」を実現
理化学研究所と東大の研究チームが17日、1000兆分の0・32秒間だけ光る世界最短のパルス光を作り出したと発表した。 超高速で進む現象を観察する「ストロボ」としての応用が期待される。 チームは、異なる波長のレーザー光を重ね合わせ、X線並みの短い波長を持つパルス光を作成。速度を測ったところ、発光時間はわずか320アト秒(アトは100京分の1)で、世界記録(450アト秒)より短いことが分かった。 パルス光をカメラのストロボのように用いれば、原子を周回する電子のふるまいなどが、コマ送りのように観察できるようになる。物性研究などの分野に革命をもたらすと期待される。 成果は米科学誌「フィジカル・レビュー・レターズ」の電子版に掲載された。(参考=10月17日 読売新聞)