自分の人生を「所有」して生きるとは?
◆自分の人生を「所有」して生きるとは?「力」の話題に行く前に、自分の人生を自分と神様のものとして「所有」して生きるってどういうことなのか、私が最初に読んだ時に思ったことを書いてみたいと思います。今までの私の人生を振り返ってみると、決して自分の人生を自分で掴み取ってきたとかそんな風ではありませんでした。どっちかと言うと、流れのままに流されてきた、という感じ。よしっと思って足を踏み入れてみても、結局それが私の行くべき道じゃなかったとか、そうかと思えば、軽い気持ちではじめてみたことが、長続きしたり。出会いとか、タイミングとかいろいるな要素があると思うけれど、そんなわけで、最終的には私の人生は、神様が握っているんだな、ってそんな気持ちで生きてきました。でも、Boundaries with Kidsを読んでいくうちに、その私の考え方は、半分合っていたけど、半分足りなかった、ということが明らかになってきました。それは、「自分の人生を『所有』して生きる」ということについてです。それまで私、自分の人生の所有権、つまり自分の人生を所有する権利と責任は、自分と神様にあるんだ、なんてことは、はっきり意識したことがなかったんです。けれど、なりゆきで流されてこうなってきたように見えることは、実は日々の小さな決断が重なり、重なりあって、今に到っていたのです。だから、今の自分は、これまでの自分の無数の決断の上にあるということがわかったのです。自分の人生を、自分と神の物として所有して生きるなら、今日一日の生き方が変ってきます。それは、妻として、母親として、一日の大半を家庭で過ごす人でも同じ事です。外で働いていた人が、家庭に入ると、なんとなく自分の時間がなくなってしまい、自分の価値がなくなっていくような気がして、一日一日がただ流れていくような気がすることがあるものです。それでも今日、今一瞬を、どういう姿勢で過ごすのか、それは私自身にかかってきます。子供達や配偶者、周りの人に、どう接するのか。つまり、今与えられている範囲内で、どう自分のふるまいを管理していくのか。それも自分の責任で、自分が決断していくことなのです。それが、私がBoundaries with Kidsを通して示されたことの一つです。