フィリピンの台風と近況
長らくブログを休止していましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?さて、先々週の土曜日に、私たちの暮らしているマニラが台風に襲われ、大変な水害に見舞われたことは、日本でも報道されていることと思いますが、ブログをよく書いていたころにお世話になっていた皆様に、せめてわが家の無事をお伝えしなくてはと、久々に出てまいりました。実は私たちの住んでいるあたりは、一番洪水の被害の酷かった地域で、同じ住宅地の9割が浸水したのですが、わが家のある所だけ洪水の難を免れ、地下の物置部屋が浸水しただけですみました。土曜日の朝、私と娘のかりんと、お手伝いさんのニニちゃんの3人は、かりんのバレエの公演のため、豪雨をおして車で出発したのですが、渋滞の中を2時間走った後、「公演中止」との通知を受け、後戻り。でも、その時点ではすでに、わが家のある住宅街の入り口は、トラックも入れないほどの高さの水に浸水していたので、近くのデパートの3階に車を止め、雨がやむまで待って帰ろう、と思ったのですが、雨はその後も降り続け、結局そのままそこで一夜を過ごしました。夕方になると、デパートの地下も浸水しはじめ、外を歩く人を見ていると、浅いところで腰の高さ、深いところでは肩の高さまで水が来ていたので、歩いて帰ることさえ無理な状況でした。数時間で水が引くだろうと思ったのは、とんでもなく甘い考えで、翌日になってもまだ水が引かず、わが家のある住宅街の入り口付近は、人の胸の高さまで浸水していました。午後3時になっても状況は変わらなかったので、家とは反対方向にある私たちの通っている教会まで行って、日曜日の夜は泊めてもらいました。月曜日の朝になって、やっと水が引き始め、私たちは無事、家へ帰ることができました。夫とゆっぴーは自宅にいたのですが、家の前の道路が、20センチほどの洪水になっただけで、家の中までは洪水になりませんでした。わが家から4-5キロ四方は、浅いところで40センチから、深いところでは2m以上の浸水だったのですから、わが家が(地下以外)浸水しなかったのは、本当に奇跡的なことだったと思います。家の1階部分がほぼ完全に浸水してしまった友人も何人もいて、もちろん車も浸水してしまった人がほとんどで、わが家でもそんな家庭の子を2週間ほどお預かりすることになりました。そのお宅は幸い2階があり、洪水の最中には、屋根に上がった隣近所の人や救助隊員たちを窓から救助しているうちに、なんと45人もの人が2階で何日も過ごすこととなったそうです。今日は、そことはまた別の家へ、飲み水と、おかずを届けに行く予定です。冷蔵庫やコンロも浸水してしまって、毎日掃除で料理するひまもなく、缶詰ばかり食べているそうなので・・・。さて、ついでにわが家の近況ですが、かりんはハイスクールの3年生。とあるバレエ団のカンパニースコラー(奨学生)にしていただくことができ、バレエと勉強を両立させるため、また今年からホームスクールになりました。ゆっぴーも、もう6年生。1年遅らせているので、本当なら中学1年生のゆっぴーは、もう私より背が高くなりました。相変わらずジェット機好きで、毎日、発泡スチロールやプラスチックボードで、ジェット機のモデルを作ったり、コンピューターで3DのCGを作ったりしています。