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カテゴリ:江戸の小咄でござんす
江戸の小咄でござんす、 ![]() 土左衛門 川に納涼に行くと,人間らしいものが流されてくる。 「泳いでるにしては様子がおかしい。見てまいれ」 下男が川面を見て、帰ってくる。 「土左衛門であろう,どうじゃ」 「申しわけありませぬ。名前を聞くのを忘れました・・・・」 ~江戸小咄より~ 遊び人 何処で飲んだか、遊び人風の男がいい機嫌で、縄のれんを潜って店に入ってきた。 「よう、亭主、鰯のぬたで一本つけてくれ、早くしてくれ、騒ぎのおこらねえうちに頼むぜ」 「へいっ、お待ち」 亭主が一本つける。 「旨いねえ、いい酒だねえ、騒ぎのおこらねえうちにもう一本、」 たちまち飲みほし、もう一本もう一本、もう十本も銚子を空けた。 「亭主もう一本たのんだぜ、、騒ぎのおらねえうちに頼んだぜ」 「旦那、さっきから騒ぎ騒ぎとおっしゃるが、いったい何の騒ぎがおきるんでございますか」 「おらあ、一文無しなんだ、亭主が騒ぎ出すんじゃねえかと思ってな、、」 ~江戸の小咄より~ 初鰹 「三太、いい所へ、けえってきた、」 今日は思い切って初鰹を買ってきた、 刺身にしていっぱい飲もうと思ってたところだが、 急に名主様から急用があるからと呼び出しが来たんだ、 三太、おめえ暇人だから、留守居をしてくれ、何、すぐにけえってくるよ、 この鰹、猫に取られねえようにちゃんと、見張ってろよ、頼んだよ」 と、いって、出ていったきり、大家はなかなか戻らない、 こっちにだって用はあるんだが、この初鰹を目の前にしちゃあ、黙ってはけえれねえなあ、 「よし、この鰹は猫が食ったことにして、あっしが食っちまおう、、」 と、つまみ食いしようと、手を出すと、 じっと見ていた猫が、背中の毛を逆立てして 「ふぅ~~~」 ~江戸の小咄より~ お後がよろしいようで、、 笑左衛門
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最終更新日
2021年11月22日 20時03分58秒
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