|
ネット文芸同人誌をはじめて約10年経ちました。ポエム、短編小説、四行詩、俳句、短歌などに興味のある方は、このブログを観るだけではなく、是非投稿の場としても利用してください。一緒に文芸の輪を広げて行きませんか。参加者募集中です。
カテゴリ:エッセイ
![]() 年賀状は2003年にピークを迎えたが、それ以降は年々減少の一途をたどり、現状ではピーク時の半数以下に落ち込んでいる。その理由はメールやSNSが普及したこと、住所などの個人情報が手に入りにくくなったためと言われている。また古いしきたりを拒否する人、価値観の多様化により、手間やコストをかけてまで年賀状を出す必要はないと考える人が多くなったことも大きな要因であろう。 さて年賀状を出さなくなった人の割合が一番高いのが、30代以前の若年層で全体の32%を占めている。 また60代以降で年賀状じまいをした人は、全体の11%と一番少ないものの、最近は定年以降に会社関係の人との年賀状じまいをする人が増加傾向である。まあ義理で年賀状を出していた会社関係の人とは、定年で縁が切れたわけだから、いつまでも義理年賀状を続ける必要はないよね。 ただいくら義理年賀状と言えども、律儀に毎年続けて年賀状を送ってくれる人に対して、いきなり無視して年賀状を出さないのも失礼である。それで定年後から少し間をおき、最後の年賀状の挨拶文として「高齢により、今年で年賀状の作成はやめることになりました」と一言書き記した年賀状を送る人が多い。これを「終活年賀状」と呼んでいるようである。 定年を過ぎた私の場合も、やはり義理だけで出している元会社関係の人々も多いのだが、今のところ積極的に終活年賀状を出すつもりはない。ただ相手の年賀状が1月3日ころまでに届かず、明らかに返事を書いたと思われる場合は、『相手も年賀状を辞めたいのだな』と察して、翌年からは年賀状を出さないことにしている。 そんなわけで私自身も、年賀状のやり取りは毎年減少している。だが忙しい師走の間を縫って無事創り終えた年賀状を、郵便局で差し出す瞬間の達成感やワクワク感は、メールでは絶対に味わえない。また新年になって届いた年賀状を見ながら、ご無沙汰している人の安否や懐かしさをしみじみと味わえるし、おまけとしてお年玉年賀はがきの抽選結果を照合する楽しみもある。 高齢になったからと、年賀状を辞める人が多いのだが、逆に高齢になって出掛けることが少なくなったからこそ、せめて1年に一度の年賀状くらいは、粛々と創って差し出したいと考えるようになった。また味気ない「単なる印刷文」だけではなく、手書きで近況くらいは書き記すことを心掛けている。 作:五林寺隆 下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。 ![]() にほんブログ村
最終更新日
2023.11.28 20:19:55
コメント(0) | コメントを書く |