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江戸こぼれ話 笑左衛門残日録

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2023年02月12日
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 江戸の変人奇人狂人伝       ​ 

  ​  千社札の 天愚孔平 
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 何とも変てこな名前である。高慢なので世人から天狗と異名され、それを逆手にとって天愚と名乗り、さらに、わしは孔子の子孫の妾を平家のなんとかという武士が妻として生まれた子の子孫である」と、非常にうさんくさい出自を自称し、孔子「孔」と平家の「平」をあわせ「孔平」とし、天愚孔平と名乗るようになったのである。
  ま、ここでもう奇人の仲間入りである。
 本名は萩野信敏(はぎののぶとし)、通称喜内(きない)といい、号は鳩谷であった。
 出雲国松江藩の武士で、生家は代々藩医を勤め、孔平も医師でもあり、さらに儒学者として多くの著書を残し、書家としても高名であった。萩野信敏の公的生活の精励さは、『列士録』(出雲国松江松平家文書)でも明らかであり、江戸時代中期の有名な文人にも慕われ、徂徠学末流の一人として多くの著述をなし、蘭学好きな茶人大名で有名な、丹波福知山藩主 朽木昌綱も天愚を重用していたほどである。
  だが,どこで狂いだしたのか四十を超えた頃から萩野信敏は天愚孔平と名乗るようになり、奇行が目立つようになったのである。
 藩の重役であったにもかかわらず、天愚孔平は屋敷内では大きな駕籠の中に入って読書をし、外出時は晴れている時でも雨羽織を着こみ、わざと襤褸を纏い、古草履を履き、腰には拾った草鞋を何足もぶら下げて出歩る奇行ぶりであった。
  その風姿だと傍目には年齢も不詳で「何歳だ?」と聞くと、「わし、百歳ね」とうそぶく始末。絵に描いたような奇人ぶりで、江 戸の町ではその名を知らない者はいないといわれた
  だが、いざ天愚孔平と話すとその論調は高く、博識並ぶ者はいなかったと云われている。
天愚孔平、何者ですかな?下の巻を期待して、笑左衛門 
 





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最終更新日  2023年02月12日 10時30分06秒
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