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2006年04月27日
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こんな映画を観た。

アカデミー賞受賞のデンゼル・ワシントンとジョディ・フォスターの共演。
監督は「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」のスパイク・リー。
ここ数作は小規模な作品が多かったスパイク・リーにとっては、ひさびさのハリウッド・メジャー大作。
ニューヨーク派の彼にとっては、ハリウッドのスター共演映画は、かなりアウェイな企画ではありますが、スパイク・リーらしさが濃厚に漂う1作に仕上がっています。

冒頭、狭い牢獄の中にいるクライヴ・オーウェンから映画がスタート。(ここ重要なシーンなので見逃すなよ!)
クライブ率いる銀行強盗一味とデンゼル率いる警察組織の駆け引き。
それにからんでくるやり手の弁護士ジョディ・フォスター。
演技力がある3人がからんできて俄然映画が面白くなってゆきます。

エンディングのツイストがちょっと不足かなという不満もありますが、音楽がかっこいいので気持ちよく劇場を出られます。
これもまた「9.11」以降のアメリカの人種問題を描いている作品ではありますが、スパイクらしいユーモアが満載されているので、深刻なりすぎずに観られます。
オープニングとエンディングにかかるインド・ダンス・ミュージックが心地よいです。
スパイク・リーって抜群にリズム感のいい監督だと思います。これってかなり映画監督として重要な資質だと思うよ。

追伸:劇中、ニューヨークを舞台にした銀行強盗映画の傑作「狼たちの午後」(シドニー・ルメット監督作品)に言及するシーンもあります。
   テレビ出身のルメットが、アル・パチーノやジョン・カザールなどの実力派を集めて作った1975年の傑作映画です。
   「インサイドマン」をより楽しむためには、事前鑑賞しておくことをオススメします。

http://www.insideman.jp/


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最終更新日  2006年05月30日 21時09分38秒


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