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中村晃一ブログ Koichi NAKAMURA

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2012年11月17日
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日本政府観光局が16日発表した訪日中国人の数は、7万1千人で同年前月比マイナス33.1%。

8か月ぶりの減少は尖閣諸島をめぐる緊張が影響をしており、今後の見通しについても「急回復するという状況ではない」という観光庁長官のコメントでした。

中国共産党は昨日、習近平総書記となって初めての政治局会議を開き、新体制が始動。
日本は昨日午後の衆院本会議で、解散が行なわれました。

両国の体制も変化を迎え政治的な動きが増す中ですが、今年は日中国交正常化40周年という節目の年。
中日共同声明が発表された1972年は、奇しくも私の生まれ年でもあります。まさに不惑を迎えた両国の関係は、政治がらみだけではなく、民間の人々が積み上げてきた絆がそれを支えているはずだと私は思います。

そんなことを考えるとき、私がいつも心に浮かべるのは北京時代に大変お世話になった高山貴次さんという方です。

'90年代に北京に留学し、2001年から飲食店を現地で開かれて今は6店舗を運営される会社の社長をなさっています。
初めは仲間と手作りで木を削った椅子を並べたようなお店からスタートしたのだとおっしゃっていましたけれど、現在は北京市内各所で鮨や和食が食べられる有名な日本料理飲食店グループに成長。

私達の会社のメンバーも建外SOHOの一心寿司によくおうかがいしていました。
日本からの派遣者は皆中国は初めてという者ばかりで、慣れない生活のなか美味しい日本食が食べられるというのは単に舌を満足させるということに留まらず、安心して仕事や様々なことに打ち込めることにつながっていました。

もちろん現地中国の方たちに日本の美味しい料理を食べてもらうというのがメインミッションということからすれば、日本人の我々のニーズなどほんの一部に過ぎなかったわけですが、それだけでも我々にとっては大変大きなことであり、食の先にあるものをいただいている、そんな思いでおりました。

お店に行くと誰にも伝わるのが、スタッフの方たち(皆中国の人です)の接客態度のフレンドリーさ。
高山さんの考え方・お人柄が滲むチームだなあといつも感じていました。彼が現地のスタッフの自律を重んじ、そこに心を砕いていらっしゃることが、お客に伝わる好感をもたらすのだと思います。

高山家には“家訓”というものがあるそうで、私にもその中からいくつかを教えてただきました。

「日本は資源のない小さな国だから、日本の男は外に出てこの国を支えなくてはいけない」

「困った人をみたら、すぐ助けろ」


この二つ目の言葉は、東日本大震災が起こった時に見事な行動として現れました。
在中国ベルギー大使夫人が呼びかけた「日本応援北京チャリティー」の開催に際し、無料で大量の寿司や食事を提供することを即断し実行されたのです。
このときの経緯は宋文洲さんのメールマガジンにも詳しく書かれています。


2011年に雑誌AERAの「中国に勝った日本人100人」特集の一人に選ばれた高山さんは、今回の日中関係悪化をめぐるAERAの追跡アンケートに、

「私自身、一生懸命に中国で培ってきたものが崩れ落ちてしまいそうな感覚になった」

と答えていらっしゃいましたけれど、高山さんが築き上げてきたものはそう簡単に壊れないと思います。
高山さんのような方がいらっしゃって、両国のコミュニケーションは強固なものになってきたし、政治的なコンディションは足元良くないかもしれないですが、きっといつかここからの発展もあるのだと信じます。

そんな高山貴次さんのインタビューが、「人民中国」のWEBサイトに掲載されていましたのでご紹介します。
こちらのバナーからどうぞ。スマイル

高山さんインタビュー.PNG














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最終更新日  2012年11月18日 12時14分58秒


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