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EiliPrivate~思索の森…奇蹟を求めて~

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2019年03月31日
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カテゴリ:思索
p149~p170 p203
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彼の生死をかけた貴重な分析でもあり、とはいえそのまま受け入れるわけにもいかない繊細で深遠なテーマ
しかも、ここには、豊田亨君の存在が大きく関与していた…
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平成も残すところ1か月という時期に、最も重いテーマを投げつけられてしまった…
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第三章第二節
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まず、論点としてマインド・コントロール下の心理状況についての分析があり、Bさん=つまり、豊田君の弁護団が用いた弁護方針に疑義を提示するという、大胆な内容になっている。この背景には両者の弁護方針に食い違いもあり、3人同時に法廷で裁かれるという異常さもあり、広瀬さんは豊田君の弁明の仕方を、じっくりと「批判」しているのである。
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彼の沈黙はの姿勢は、彼の誠意の弁明に沿うものはなかったのか、広瀬さんの精神を追い込んでいったのかもしれない。
亨君の沈黙に耐えられなかったのは、僕だけではなかった…当事者である広瀬さんは気が狂わんばかりだったのかとも思う…
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僕は、この章は胸騒ぎをおこさず読み通すことはできなかった。
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これは、豊田弁護団への批判という形をとりながら、亨君本人へ向けられたもので、
広瀬さんにとって、「彼にしかわかってもらえない」切実な訴えだったのだ。
そしておそらく、彼は、亨君に裏切られた…とまで感じていたかのような内容だった。
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そして、それは、本来であれば、教祖が背負い、弁明していかなければいけない事を…
広瀬さんは、それを背負い、私は教祖のヴァジラヤーナの教義の意義を深く理解し、同意し、違和感なく受け止めていた…
つまり、救済だったのだ…との認識を示すことで、真実の解明を志すというものだった…
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それをする機会を奪ったのだ…とまで手厳しく追及する。
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彼のこの血のにじむ回心を嘉浩君も嘉浩君流のやり方で示すわけだが、彼は部署も任務も違う。亨君は、いわば実行犯としてもステージにおいても同格であるために、広瀬さんにとっては、当時の信者の心情を示す段階において、これほど同様の境遇にあったものはなく、彼がヴァジラヤーナ教義という、凶悪で恐るべき思想の落とし込みについて、自分の心情を吐露した時に、亨君は、思考停止を訴えたことに、腹を立てているのだ…
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あの静かな面持ちの広瀬さんが、彼の姿勢に我慢ならなくなるのは、おそらくじわじわとだろう…
最初の数年しか傍聴に耐えられなかった僕は、この彼の心情の変化を捉えることができなかった。
その後、彼にこれほどの重しと、おそらく、亨君には強いやるせなさを感じ…報われない感じまで起こしていたことが予想できる。
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それは、ディープすぎるテーマだった。
サリン散布の目的、動機に関するものだった
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広瀬さんは、ひとつ亨君の事を誤解…買いかぶりすぎている側面がある。
僕は、嘉浩君と亨君の弁護側証人として出廷までしている
…しかし、接点がそれほどでもなかった広瀬さんのものは…できなかった。
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今ここで、当時の広瀬さんの苦しみを解きほぐすことはできない…
しかし、これだけは言える…広瀬さんほどではなかったのだ、豊田君は。
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89年3月31日に出家し、教祖からヴァジラヤーナの教義をふんだんに聞かされ続けていた広瀬さんと
92年93年頃(正確な日を失念してしまった)に出家した彼とでは、その洗脳の度合いが異なる。
僕は、亨君が在家時代である91年11月頃に発言した言葉が頭にこびりついている。
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「とても、彼ら(先達の出家修行者)のようにはいかないですよ…」
「私は、今生は、在家で十分です…」
という超控えめな姿だったのだ。
在家信者にとって、出家信者の焦燥感は、一種引き気味で、そこまでは埋没できない苦悩を僕も豊田君も感じていた。
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その後、嘉浩君や野田成人の強い勧めで、教祖のシークレット・ヨガを受け、そのまま出家してしまった…と聞いている。
強烈なオルグで強引だったことは疑いもないだろう…
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広瀬さんのように、教義を落とし込み、感動し、親も大学の教授たちも入信を勧めるような活動はしておらず、
亨君は、内緒…秘かに自分のペースでヨガがやりたかっただけなんだ。
だから、ご両親は、彼が宗教やっていたことも出家したこともどこにいっていたのかも最後まで知らなかった…
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ある時、行方不明の息子が、変わり果てた姿で、TVに出ており、サリン犯となった事を知るのである。
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ヴァジラヤーナ教義を、心底落とし込んでいたなどとは、到底考えられないんだ。
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あの時、そうヴァジラヤーナ決意がサマナに配布された当時、僕が第九サティアンの麓で、彼と長々と話し合う際に、
彼に問い詰めたのは僕だ。
「ヴァジラパーニ師長は、これをどう思うのですか?ヴァジラヤーナを…こんな過激なもの信じられますか?」
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その時、彼は彼なりの理解で僕を説得しようと試みるも、それは叶わず、
「私にもヴァジラヤーナな教義は、深遠すぎ深く洞察できるものではございません…」との趣旨を述べていた。
「時代はカーリ・ユガ、我々の通常の認識で救済できる時代ではなくなってきた」
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だから、p159 にあるような疑義、亨君に対しての心情は…
救済だからやらなければ…という圧力下において、行為として負けるものの、
だが、しかし、心情においては、広瀬さんが感じるほど落とし込めぬ上での犯行だったと僕は思うわけです。。。
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その残酷さが、この事件の実行犯に襲い掛かった悲劇だと僕は感じています。
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Eili ...
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最終更新日  2019年03月31日 16時34分59秒
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Re:『広瀬さんの手記を読んで~思考停止に関して』(03/31)   秋の姫 さん
昨晩メールしたことと同じような内容になってしまいますが、とにかく、広瀬さんが豊田さんのことをそういう認識、評価していたことに衝撃を受けています。
率直に言って、記事の中にある通り「豊田さんは、広瀬さん程ではなかった」の一言に尽きるような。

なので、広瀬さんが 豊田さんに 裏切られたと感じていたのなら、そんなことはないし豊田さんには、そんな意図は全くなかった と思います。
豊田さんと、広瀬さんの話をしたことがあるわけではないから、断言は出来ませんけど。。
弁護団の方針の違いとか、あと豊田さんは、自分が語りすぎることは潔くないと捉えるタイプの性格であったから その違いなんでしょうけど
別に嘘をついていたわけではなく、
ヴァジラヤーナに対して、深遠な意味があると思おうとしていたのは事実ですよね、Eiliさんの、豊田さんとの会話エピソードからもそれは伝わってきますし、 (2019年03月31日 17時18分04秒)

Re:『広瀬さんの手記を読んで~思考停止に関して』(03/31)   秋の姫 さん
そのあたりの認識が、広瀬さんとは違った…ということではないんですかね、、。
ちなみに豊田さんの出家は92年の4月です。ちょうど27年前ですね。
でも、私は広瀬さんとは交流してたわけではないので 第三者的に読んでいますが、Eiliさんは、井上さん豊田さん程ではなくとも関わりがあり、広瀬さんから借りた本もいまだ持っているのですから、ザワザワしちゃいますよね。。 (2019年03月31日 17時21分22秒)

Re[2]:『広瀬さんの手記を読んで~思考停止に関して』(03/31)   Eili...(v2019) さん
秋の姫さんへ

新しい元号もきまり、仕事も今日から、ちょっと違う案件が始まったわけだけど、このテーマは取り組むの重いです。亨君の事と、広瀬さんが取り組んだ事件の動機と教義的な意義の解明…それを教祖は示さずに狂ってしまった。残された先達の幹部は、如何に応えるのだろう…血塗られた朋友の雄叫びを聞き、何を感じるのか…

同じ説法を聞いていた約30名ばかりの信者達…
広瀬さんの慟哭を聞き届けて、どう思うのか、教えて欲しい。 (2019年04月01日 13時36分43秒)

Re[3]:『広瀬さんの手記を読んで~思考停止に関して』(03/31)   秋の姫 さん
Eili...(v2019)さんへ

メールでも色々ありがとうございました。
やはり、教祖が何も示さずに終わってしまったのがいけませんね。
同じ説法を聞いていた方々がどう思うのか私もしりたいです。 (2019年04月01日 20時00分09秒)

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