夜だった為に国立西洋美術館の庭は電飾が施されていた。
色は青白いもので、中々綺麗なものだったので撮ったのだが、何度試しても写りが悪くて、結局諦めた。
レンズがヘボいのか脂が取れなくなっているのか、どちらでもいいのだが。
さてムンクの描いたものだが、ぼやけていて淡い感じなのだが、内面から不思議な躍動感が滲み出てくるようだった。
『叫び』こそムンクの有名なものなのだが、残念ながらここには展示されていなかった。
『叫び』と同じ舞台で人物の違う絵が代わり?に二つ展示されていた。
とにかく不気味なのである。
しかしそれでいて親近感の湧くようなものである。
絵の依頼を頼まれて描いたのだが、それが駄目だったらしい。
子供の目にも映るためか、それに相応しくない絵が描かれていたそうな。
それが公園の風景で男女のペアがいちゃついている描写ばかりだったという。
申し訳程度に真ん中に子供を描いたがそれでも駄目でムンクの手許に帰って来たそうな。
そういう作品が幾つもあるらしいのだ。
それでも今回の展示は少なかったなと思う。