2013/04/28(日)22:40
4月21日「苛政は虎よりも猛し」
4月21日「苛政は虎よりも猛し」
「苛政猛於虎」『礼記』
孔子が弟子たちとともに泰山の麓あたりを通りかかったときのことである。
一人の女性が墓の側でさめざめと泣きくずれているではないか。
孔子は、しばらく泣き声に耳を傾けていたが、やがて子路という弟子をやってわけをたずねさせた。
「なんとも悲しげな声で泣いているが、いったいどうしたというのか」
「はい、昔、舅が虎に食われ、ついで夫が食われ、いままた息子まで虎に食われてしまいました」
「どうしてこんな土地から逃げ出さなかったのか」
「ここに住んでいるかぎり、きびしい税金の取り立てがございませんから」
孔子はこれを聞いて弟子たちに語ったという。
「おまえたち、よくおぼえておくがよい、『苛政は虎よりも猛し』ということを」
これは、現代でも同じことかもしれない。
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