テーマ:今日のこと★☆(106226)
カテゴリ:中国古典
5月3日「人を存るものは眸子より良きはなし」
「存乎人者、莫良於眸子」『孟子』 相手の人物を判断するいちばんよい方法は、相手の眼を観察することだという。 孟子は、その理由をこう語っている。 「眸子はその悪を掩うこと能わず。胸中正しければ、眸子は瞭らかなり。 胸中正しからざれば、眸子は眊し。 その言を聴きて、その眸子を観れば、人いずくんぞ痩さんや」 俗に「眼は心の窓」という。 心が濁っていれば眼も濁るし、心が曲っていれば、おのずからそれが眼に現われようというものだ。 孟子の語ることにも大いに理由がある。 しかし、眼だけで人を判断するのはいささか頼りない感じがしないでもない。 だから孟子もわざわざ「その言を聴きて」という一句を付け加えたのであろう。 つまり、眼を観察すると同時に、相手の語ることを聞いて判断すれば、まずまちがいはないというのだ。 もっともそのためには、こちらの側に相当な観察眼を必要とするかもしれない。 【送料無料】中国古典一日一言 [ 守屋洋 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2013 05:04:39 PM
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