テーマ:今日のこと★☆(106232)
カテゴリ:中国古典
人生意気に感ず、功名誰かまた論ぜん 「人生感意気、功名誰復論」『唐詩選』 『唐詩選』の巻頭を飾る「述懐」と題する詩の一節。 作者は魏徴。 唐の二代目皇帝太宗に仕えた名臣である。 太宗がまだ即位するまえ、兄の建成と骨肉の争いを展開したとき、魏徴は建成側の謀臣として活躍した。 この争いで建成は殺され、太宗の即位となるのであるが、魏徴は才能を認められて太宗の幕下に迎えられ、やがて命を受けて東方の宣撫に出向いていく。 この詩はそのとき詠んだものだとされる。 人生は男同士の意気に感ずるもの、功名などは問題とするにあたらないという意味。 男のロマンをうたいあげた一句と言ってよいかもしれない。 人間はそれぞれの利益によって動くものだとしても、お互い打算ばかりで動いていたら、あまりにも味気ない。 魏徴のように、「人生意気に感ず」という側面がもっとあってもいいのではないか。 中国古典一日一言 守屋洋先生著より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 15, 2022 07:33:43 PM
コメント(0) | コメントを書く
[中国古典] カテゴリの最新記事
|
|