『唇に聴いてみる』
今日は浪花グランドロマンさんの上演する『唇に聴いてみる』を観に行って参りました!因に今回はみなんちょと一緒に行きました!一心寺シアター倶楽で昨日から上演中のこのお芝居。作者は、以前演劇科の授業で講師として来てくださった南河内万歳一座の内藤先生!初めて行く劇場だったので多少戸惑いましたが、自分のスマホのナビ機能が発揮して今回も無事に辿り着く事ができましたw11時の受付開始前にしっかりスタンバイして受付開始の瞬間にチケットと整理番号を手に入れる!指定席じゃ無い時は必ず最前列を取らないと勿体ないので、これが自分のポリシーとなっています(笑)今回は~~なんと!2番、3番!?1番最初に受付したのに!って思ったら、チケット貰うまでの一連の流れで少し時間を取られて、隣の人に一番の番号取られちゃったみたいでしたwまぁ結局は最前列取れたからいいんすけどっ!さて、そろそろ感想を書かせてもらいます。今回の作品、一言で言いますと…THE 不条理!って感じですかねw不条理すぎて何処をどう解釈したらいいのかすらサッパリ分からず、帰り道にみなんちょとあーだこーだと討論を交わしました。舞台は放火された小屋?の中。ドア、窓枠、そして奥には押し入れがある。窓から差し込む夕陽を見つめる2人の刑事と青年、そこから物語は始まる。かと思うと、突然音楽が鳴り響き馬にまたがった7人のガンマンが颯爽と現れる。もうこの時点で意味不明だった(笑)この辺りで自分は『ああ、これ不条理だ』とぼんやり思っていた。そしてその後、コタツが現れ、運動会が始まって…と終始滅茶苦茶でした!そう滅茶苦茶だったんです!滅茶苦茶だったけど演出は最高な劇でした!まず一つ目に、物語の途中で客席の真上からダンボールで作った漂白剤の箱がブオン!と舞台の方へ落ちて行くという演出(劇団四季のオペラ座の怪人でシャンデリアが落ちてくるアレみたいなの)があったのですが、一瞬頭上をフッと翳めていくのが感じられる程かなり近距離だったと思いました。二つ目、物語の途中で主人公の回想で運動会のシーンがあります。そこで玉入れをするのですが、客席に篭を背負った2人の役者さんが降りてきて、それに向かって舞台上の役者さんが紅白の玉を投げつけるという演出をするのですが、当然最前列に居る人にはその玉がバンバン当たっちゃいますwそして尚かつ、役者さんがお客に「玉を投げ返しても良いですよ」みたいな台詞を言ったので自分とみなんちょは何の躊躇いもなく玉を投げ返しました。こんな状況でしたwこういうのってやらなきゃ損なんですよね(笑)これだから最前列はイイ!そして最後。この演出はあまりにインパクトが強すぎて怖かったくらいです。物語の最後の方で、主人公が押し入れの襖を開けると、その瞬間押し入れの中から天井から大量の空き缶が溢れ出てくるというちょっとしたホラー並みの演出がありました。あまりに大量すぎて見ているこっちは鳥肌総立ちでしたw空き缶が溢れ終わった後の舞台上は一面が空き缶で覆われて、それはそれはシュールな光景でした。恐らくこの演出は自分が一年の観劇実習で観に行ったテント芝居『ベンガルの虎』のラストのショベルカーを使った演出に次ぐインパクト大な演出でした!作品自体は不条理演劇でしたが、色鮮やかな照明に軽快な音楽やコメディ要素をふんだんに盛り込んだ作品で、機会さえあれば是非もう一度見たいと思える作品として自分の脳裏に焼き付きました!