|
カテゴリ:ゲーム
非難だけでは何も残さない事を身に詰まされる:あたっく系
「オレたちゲーセン族・サンダークロス」の移植具合が酷いらしいですね。 ゲーセン族はドラキュラしか手にしてなく、かつアーケード版の記憶なんてほとんど無いので、まあ及第点かな、と思える出来だったのですが、がにょさんによると、それでも結構な相違点が見つかったそうで・・・。 自分がダメ移植(オブラートに包んだ表現)でやられたな、と実感したのがPS2版「重装機兵ヴァルケン」。元はSFCの硬派な横スクロールアクションなんですが、これがもうひどいというか違うというかコレジャナイというか、開発室にSFCの実機が無かったんじゃないかと思える程の出来なのでした。また宣材や取説に「完全移植」とか「原典に忠実に」とか一言も書いてないのがなんとも嫌らしいというか姑息というか。 昔は良かった式の話になるんですが、移植先のハードの性能が低かった時代の方が、むしろ移植の完成度は高かった気がします。 買う側も、はじめから完全移植は無理と割り切ってたというのもあるとは思うんですが、移植出来なきゃ出来ないなりの工夫がありました。 例えばX68000版グラディウスII。解像度の違い(320x224→256x256)で単純に寸詰めするのではなく、画面右端を合わせ、左側を削ってでも敵の出現位置を再現した。 例えばPCE版ゼビウス。完全移植は出来ない代わりに(これも解像度が違うんですが、それでも再現度はかなりのものでした)、ファードラウトモードを追加。ある意味これがゼビウスの完全版とも言えるストーリーモードだったり、音楽のアレンジが神だったり(個人的見解)。 移植先のハードが低性能だった時代は技術と工夫でカバー。ハードの性能が上がった頃には予算と技術が(おそらくは愛も)足りない。なんとも切ない話ではあります。 昨今の移植作にも工夫と言うかファンサービス的なものが多いですが(ギャラリーモードとか)、ハードウェア的には元よりも高性能なんだから完全移植こそがファンサービスと思うんですが。 「いや、PS系はスプライトが苦手でね」と親切なファンに説明してもらうのって、情けなくないですか?(メーカーは大抵「仕様です」で斬り捨てますよね) さて、今年は、PSPで「悪魔城ドラキュラX・血の輪廻」と「悪魔城ドラキュラX・月下の夜想曲」が移植されます。まだ発表は北米版のみですが、これまでの経緯から、国内版も発売されると見て良いでしょう。「月下」はおそらくPS版をベースにした移植で、PSとPSPは元々親和性が高いので、それなりの移植度は確保出来ると思います。問題の「輪廻」は本文中で紹介しませんでしたが、悪名高き「悪魔城年代記」の悪いコナミなのか、神移植の誉れも高い「グラディウスII」の良いコナミなのか。願わくば、良いコナミでありますように・・・。(2.5Dのアレンジモードが収録されてる時点で答えが出てる気もする) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ゲーム] カテゴリの最新記事
|