3月6日の日記に続いて台湾旅行の園芸ネタ第5弾。旅行初日の3月2日の午前中は台北市内にある園芸店「台北花卉村」を訪れたが、午後は台北市内の植物園、その名も「台北植物園」を訪問。創立は日本が台湾を統治していた時代まで遡るという、台湾最古の植物園だ。午前中は曇りのどんよりとした天気だったが、午後は見事に晴れてくれたので、植物園を思う存分楽しませていただいた。
植物園の最寄駅は、地下鉄の小南門駅。3番出口を出て歩いてわずか2,3分のところに入口がある。つくづく思うが、台湾の繁体字中国語は、外国語に見えないほどに日本人の目に優しい(笑)。
そして、間もなく植物園の門がお出迎え。実に異国情緒あふれる雰囲気である。実際には、この植物園には複数の門があり、入場料はなんと無料だ。
入場するや否や、早速熱帯雨林の森がお出迎え。木に巻き付いているのはフィロデンドロンと思われる。南米のジャングルのような光景だ。
こちらは、観葉植物としてお馴染みのクワズイモ。南関東では露地で越冬するほど耐寒性があるが、開花したのを見たのは初めて。
植物園と言えば、やはり目玉は温室だ。亜熱帯性気候の台北にもちゃんと温室がある。中ではウツボカズラなどの食虫植物が育っていた。
なんと、イネを展示している区画があった。ミニチュア版の田んぼが実に可愛らしい。
イネの区画のそばには野菜の区画がある。亜熱帯性気候なのに、日本の一般地で栽培されているものと同じ作物が植わっているのが興味深い。
こちらは多肉植物の区画。アガベやサボテンなどが植わっている。
こちらはシダ植物の区画。亜熱帯性気候だけに大型のものが多い。
その他、数え上げればきりがないが、日本の一般地では温室がないと栽培困難なものが、こちらでは普通に屋外に植わっている。上の画像は、映画『レオン』で有名になった(?)アグラオネマ。
広大なハス池もある。この日の午後は半袖でも快適に過ごせる陽気だったが、このハス池では地上部は完全に枯れていて、日本のハス池の冬の光景と全く同じだ。亜熱帯性気候なのに、ここでもちゃんと休眠しているところが本当に不思議だ。開花期はさぞ見事ではなかろうか。
と、サッと紹介させていただいたが、広大な土地に様々な植物が植わっており、1日分の日記では全容を紹介しきれない。台北駅から近くて入場料が無料で、植物好きの方には超お勧めの場所。この日は平日なのに、多くの観光客と地元住民でにぎわっていた。自称(笑)園芸研究家の私としては、いつか違う季節に訪れてみたい場所だ。