ベートーベンの10 番:150円
ベートーベンの
交響曲第10番を聴いています。
え!10番って、あったの?
はい、いわゆる、ゲテモノです(^^;
実はベートーベンの遺した
いくつかの書簡によると、
彼には、第9とは別となる
交響曲の構想があったそうです。
書簡には、しばしば
その曲の調性や構成なども
触れられていたようです。
そこで、その書簡を手掛に
既存の交響曲には使われていない
スケッチなどの断片から再構成した、
まさに、幻の交響曲が顕現したわけです。
ベートーベンの研究家が
再構成しているからでしょうか
聴くと、意外に真面目な作品です。
中には、良い感じの和声も多く
個人的には、好きな曲です。
Symphony No.10 in E flat
- Andante - Allegro - Andante
第9の第2楽章に似た
アンダンテから始まり
中間部には、やや急な
アレグロが挟まります。
最後は、再びアンダンテで
伸びやかに終わります。
ノリとしては、まるで
マーラーやブルックナーの
最後の交響曲と似ていて
ちょっと、あっちの世界へ
行きかけているような
不安定なムードもあります。
それでも演奏時間は
単一楽章にもかかわらず
堂々たる20分。
聴きごたえあります。
演奏は、ウィン・モリス指揮
ロンドン交響楽団です。
このCDには、キレイなブックレットも
添付されていて、なかなか良いですが
売れなかったようで、
支配人は、15年くらい前に
150円で、ゲットしました(^^;