カテゴリ:90年代男性ソロ
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シャロン・シャノンが参加してるということでケルト好きさんにも愛聴者が多いと思われる前作「ルーム・トゥ・ルーム」から3年が経過。 マイク・スコット以外の6人は1人残らずいなくなったウォーターボーイズの通算6作目くらいのスタジオ盤。 いったい誰が正社員で誰がバイトなのかわからないので、参加者クレジットの太字処理はあえてしていません。 でも本作にも有名人はいまして。11でドラム叩いているジム・ケルトナーは古くからいろんなところへ出張してるし、8でチェロ弾いてるキャロライン・ラヴェルはデ・ダナンに在籍していたことがあり、ロリーナ・マッケニットのツアメンも務めた人。 これだけの参加人数だからほかにもいるかもしれないけど、私が知ってるのはこの2人です。 さて来月で47歳になるエディンバラ生まれのマイク・スコットさん。 わずかに拍を遅らせているような歌い方をする人で、独特の高音ハスキーで語っています。 庶民感覚溢れる遊園地サウンドだった前作とは打って変わり、随分と洗練された作りになっていますね。ギターの音がよく聴こえてるんだけど、それも生ギターをとろとろっと爪弾いてるんじゃなくて電気ばっちり通してエモーショナルにグイグイと。 トラッドを介して知った人だけど、基本スタイルはSSWですね。BBCでやってたジュールス・ホランド司会のスタジオライブ番組でも、「孤高のシンガーソングライター、カリスマ、マイク・スコット!」と紹介されていたっけ。 飄々とした風来坊のようなルックスしてて、作る曲も1つのところには留まれない開放的なイメージのものが多い。 ブルージーでソウルフルな情念がたっぷり含まれた音楽を展開しています。 パーカッションやキーボード等で音に厚みを持たせていて、かなり作り込まれています。マイクの書く曲そのものは私小説の雰囲気を持っているけど、楽曲として仕上げると現代風で社交的に。 アコギ1本で弾き語るスタイルも思いっきり似合いそうなマイクが歌っているからこそ、モダン化していても無駄に疲れるだけのシティ音楽には成り下がらないんだろうな。 本作発表後、数年間沈黙。 2000年に「ア・ロック・イン・ザ・ウェアリー・ランド」でカムバック。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/03 06:03:50 PM
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