カテゴリ:80年代男女混合グループ
シェイン・マクガワンのドキュメンタリー映画(観たい人は今月25日までに渋谷に行こう)まで上映されるほどホットなバンドになっているポーグスのデビュー作。 「赤い薔薇を僕に」って邦題も、まぁそのまんまといえばそのまんまなんだけど、「俺に」じゃなく「僕に」にしてるとこが個人的には気に入ってる。 パンクの流れから登場したバンドだけどもね、ケルト臭プンプンのこのサウンドをつかまえて一言パンクだと限定するのはまったくの間違いってもので。 バンジョーだの蛇腹だのホイッスルだのが小気味よく走っていて、がんばって歌ってます系の愛嬌あるシェインのシンギングに歌唱力なんて考えず楽しむこと最優先といった感じのコーラス。 パンクって言葉から発散されている攻撃性はほとんど感じないなあ。むしろシェインのルーツであるアイルランド音楽がまずはあって、そこにパンクがまぶってるよね。 このあたり、売る側も悩みどころなのか店によってパンクの棚にあったりフォークの棚にあったりしていますな。 ケルト音楽に興味があるけど、あまり純粋なものは難しそうでちょっと…という人にポーグスはうってつけだと思うなあ。 口当たりは軽めでシンガロング度も高く、適度に疾走しているものが多くてノリが良い。ケルトには欠かせない郷愁も含まれていることだしね。 収められた曲の内訳はシェイン作が7曲、トラッドが4曲、アイルランド人作家ブレンダン・ビーハン(1964年死去)作が1曲。ビーハン作品は私が聴いた限りだと“ワイルド・マウンテン・タイム”に似ています。 シェイン作品にはケルトの香りがこれでもか!と漂っていて、クレジット見ないとトラッドなのかそうでないのかわからなくなるよ。使用楽器が云々ってレベルじゃなくて旋律そのものがケルトなのだ。 うむ、やっぱり一番手に来るのはパンクじゃないなー。元気のいいフレンドリーなアイリッシュだね。 彼らからの影響明らかなワキシーズ・ダーグルの演奏も収録されているコンピ盤はこちら。あとはポーグスをもうちょいマイルドにした感じのダブリナーズも要チェック。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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