カテゴリ:70年代男女混合グループ
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all words and music Mandy Morton except Magic Lady Mandy Morton & Tom Ling
サンディ・デニー大好きっ子として知られるマンディ・モートン。 崇拝するサンディがこの直前に階段から転落して亡くなっため、本作は彼女に捧げられています。 マンディの名前を全面に持ってきたマンディ・モートン&スプリンガンズ名義での1作目、スプリガンズ時代から数えれば3作目。 今回はトラッドは1つも入っていなくて、1でトム・リングと共作している以外は全部マンディの作品。 メンバーは正規が5人、ゲストも5人。 トムとマイク・モートン(この頃はまだ夫婦だったんかな)はスプリガンズ時代から引き続いて参加。 ゲストではやはりスティーライ・スパンのティム・ハートとグリフォンのグレイム・テイラーが有名なのでしょうか。 というかその2人しか知らないけどね! スプリガンズ・オブ・トルガス→スプリガンズ1作目→スプリガンズ2作目と進むにつれてだんだんとトラッド減少/プログレ増加となってましたが、「マジック・レディ」はどうだろうか… さらに中途半端なプログレ路線に踏み込んでしまっているのでは… と聴く前は少し心配でしたが。 あらやだっ! これすごくいいわよ奥さん! 綺麗すぎてつまらんプログレでは絶対にないです。 翳りのあるフォーキーなポップスにトラッドの香りが漂っています。 サンディに捧げられたというのも納得だねえ。 マンディは元々明るいとは言えない声の持ち主だし、フィドル(フォーク系はどうしてもバイオリンよりフィドルなんだよね)やハープシコードの響きがなんとも英国田園ちっく。 ささやかに嫌味なく押し寄せる短調の波! あー切ねえ。この淋しさ最高。 くぐもり気味のアルト声マンディの歌に素朴系楽器群がたっぷり。 それで曲調はおセンチ路線ってなったらほっとくわけにはいくまい。 曲によってはごつめのエレキギターが登場していてるんでエレクトリック・フォークといっても正解ですねー。 素朴な中にもわりとダイナミックな部分があって、緩急の付け方も天晴れ。 曲数多いけど短い曲だらけなのでトータル40分ないです。 裏ジャケにマンディを中心に六角形の中に参加者が写ってるんだけど、トムだけニューウェーブ調の表情。しかも半端に美形。 奏でる音色と顔が合ってませんね。 私はこの人のフィドルがスプリガンズのサウンドの要の1つと思ってるから、このニューウェーブ顔を初めて見た時は複雑な心境でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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