カテゴリ:2000年代男性ソロ
さて久しぶりのレビュー。つい1ヶ月前に300円で購入したばかりのダンカン・チザムだよ。 これはMG Alba Scots Trad Music Awardsにおいて、2008年の最優秀アルバム賞を獲得した3枚目のソロ。 創立者として名を連ねるウルフストーンの同僚アイヴァン・ドレヴァーの息子クリスやスコットランドを代表する蛇腹奏者の1人フィル・カニンガムなんかが協力しています。 Chisholmをチザムと読むのは大変難しいのですが、静なるヒヨコといった感じのダンカンのお顔を拝見しているうちにそんなことは気にならなくなってきました。 トラディショナル曲を中心に、タナヒル・ウィーヴァーズに在籍歴ありのパイパー、ゴードン・ダンカン(2005年12月に41歳で自殺)、ルナサ等のマイケル・マクゴールドリック、63年生まれでハイランドのパイプを演奏するフレッド・モリソン、カパーケリーのチャーリー・マッケロン、ウルフストーンの別の同僚スティーヴン・セイントらの曲そして自作も少し。 フィドル奏者とパイパーの作った曲って相性がいいのかなあ? 高地インヴァネス出身のダンカン、スコッチガーリック語のネイティブスピーカーなんですかねえ? 曲名に一部読めないものが発生しています。 ついでに5で深みのあるバス(というよりほとんど朗読に近い)を披露しているTearlach MacFarlaneも姓は読めるが名が読めない… でもまあ、インスト作品だし聴いてる分には何も問題はないので深くは考えないことにしましょう。 ピヨコ・ダンカンのフィドルがどこまでも優しく柔らか。豊かに流れるその響きは小川というより大河といったところかしら。 ボウイングは基本的にゆっくりめで、ゲスト陣のサポートもまったくうるさくなく静かです。名手たちにしては音数が少ないと思いそうになるけれど、名手だからこそのこの抑えた演奏なのかもしれないね。 9はアルバム中最も速めの進行だけど、それでも汗を飛ばしながら弾いてる姿は想像できないしなあ。あ、この曲は当時20歳そこそこのクリスのアコギが大活躍してます。 最後まで美しいまんまですねえ。 激しさはないけれど安心して向き合えるアルバムです。 http://www.duncanchisholm.co.uk/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/03 09:29:56 AM
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