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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2011/07/02
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カテゴリ:2000年代男性ソロ
duncan chisholm

  1. Nuair Bhios Mi Leam Fhin
  2. The Farley Bridge (Duncan Chisholm)
  3. Lorient Mornings (Gordon Duncan)
  4. Farewell To Uist (Fred Morrison)/Glenuig Bay (Michael McGoldrick)
  5. Mallai Chroch Shli/The Soup Dragon (Gordon Duncan)
  6. Tengo De Xubir Al Puerto/The Hill Of The High Byre (Duncan Chisholm)
  7. A’ Mhairead Og
  8. 250 To Vigo (Angus R Grant)
  9. The 303 (Duncan Chisholm)/The Knockard Elf (Stephen Saint)/Turbo Shandy (Ross Martin)
  10. Alasdair’s Tune (Charlie McKerron)/Beinn A Cheathaich


Duncan Chisholm (1968.10.31~)
fiddle, viola

Tearlach MacFarlane
vo in Mallai Chroch Shli
Kris Drever (1978~)
a-g, vo-harmonies
Ross Hamilton
b, e-g
Martin O’Neill
per
Phil Cunningham MBE (1960.1.27~)
p, cittern, whistle, accordion

layout design by Mike Garden

 さて久しぶりのレビュー。つい1ヶ月前に300円で購入したばかりのダンカン・チザムだよ。
 これはMG Alba Scots Trad Music Awardsにおいて、2008年の最優秀アルバム賞を獲得した3枚目のソロ。
 創立者として名を連ねるウルフストーンの同僚アイヴァン・ドレヴァーの息子クリスやスコットランドを代表する蛇腹奏者の1人フィル・カニンガムなんかが協力しています。

 Chisholmをチザムと読むのは大変難しいのですが、静なるヒヨコといった感じのダンカンのお顔を拝見しているうちにそんなことは気にならなくなってきました。

 トラディショナル曲を中心に、タナヒル・ウィーヴァーズに在籍歴ありのパイパー、ゴードン・ダンカン(2005年12月に41歳で自殺)、ルナサ等のマイケル・マクゴールドリック、63年生まれでハイランドのパイプを演奏するフレッド・モリソン、カパーケリーのチャーリー・マッケロン、ウルフストーンの別の同僚スティーヴン・セイントらの曲そして自作も少し。
 フィドル奏者とパイパーの作った曲って相性がいいのかなあ?

 高地インヴァネス出身のダンカン、スコッチガーリック語のネイティブスピーカーなんですかねえ? 曲名に一部読めないものが発生しています。
 ついでに5で深みのあるバス(というよりほとんど朗読に近い)を披露しているTearlach MacFarlaneも姓は読めるが名が読めない…
 でもまあ、インスト作品だし聴いてる分には何も問題はないので深くは考えないことにしましょう。

 ピヨコ・ダンカンのフィドルがどこまでも優しく柔らか。豊かに流れるその響きは小川というより大河といったところかしら。
 ボウイングは基本的にゆっくりめで、ゲスト陣のサポートもまったくうるさくなく静かです。名手たちにしては音数が少ないと思いそうになるけれど、名手だからこそのこの抑えた演奏なのかもしれないね。
 9はアルバム中最も速めの進行だけど、それでも汗を飛ばしながら弾いてる姿は想像できないしなあ。あ、この曲は当時20歳そこそこのクリスのアコギが大活躍してます。

 最後まで美しいまんまですねえ。
 激しさはないけれど安心して向き合えるアルバムです。


 http://www.duncanchisholm.co.uk/





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Last updated  2011/07/03 09:29:56 AM
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