テーマ:音楽のクラブ活動(534)
カテゴリ:木管五重奏
プログラムに載せる、木管五重奏のプログラムノートです。
●ポール・タファネル/木管五重奏ト短調 ポール・タファネル(1844~1908)は、フォーレ、サンサーンスなど著名な作曲家から作品を捧げられた偉大なフルーティストであり、管楽器の発展に力を注いだフランスの作曲家です。 19世紀半ばには下火となっていた管楽合奏のジャンルを再び活性化させたのが実はこのタファネルで、管の特色を活かした和音を巧みに響かせ、各楽器が複雑に絡み合うという構成は、後のフランス近現代音楽へ大きな影響を与えました。そのタファネルの《木管五重奏曲》は、管楽器界のみで知られているのがもったいないほどの作品です。 今回の5人のメンバーのうち3人は木管五重奏が初めてで、普段演奏しているオーケストラとは全く勝手が違い、アンサンブルがうまく出来るか心配でしたが、この曲の優雅でキリッとした風貌の旋律線とメランコリックな香り漂う曲調に一目ぼれ(一聴ぼれ?)し、今回披露させていただくことになりました。いざ練習を始めると、パズルのような楽器間のメロディーの受け渡しや特徴づけなどにとても苦労しました。しかもスコアが廃盤なのでスコア無しの状態で互いの耳を頼りにするしかないという、まさにパズルそのものでした。しかし同時に、管楽合奏ならではの響きに触れることができました。 弦楽器主体のプログラムの中で、異色を放つこの曲をどうぞお楽しみください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 31, 2006 01:18:42 AM
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