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カテゴリ:世界経済
●ノーベル経済学賞受賞者でもあるポール・クルーグマンはケインズ派である。世界恐慌を体験してその不況克服方法についてケインズから多くを学んだはずの世界各国の政府・経済学者の多くが、いつの間にかケインズから離れ、それを異端とし、深刻なデフレ期に財政再建・増税に走り、デフレをますます深刻なものとしている。
●今年は世界の主要な国でトップの座をかけた選挙がおこなわれているが、米国でも大統領選を控えている。今年出版されたこの本は明らかに、米国の大統領選挙をターゲットに大統領候補者達に物申すことを主目的して書かれたものではないかと推察される。共和党のロムニーが掲げる財政、社会保障、安全保障などの政策はいずれをとってもとんでもない代物ばかりである。 ●クルーグマンは世界の『常識』になっている「デフレ期の財政規律・増税政策」についての問題や「政府の不況対策のための財政出動に対する危惧」などについて実証的かつ分かりやすく解説している。 ![]() さっさと不況を終わらせろ END THIS DEPRESSION NOW! ポール・クルーグマン ●アメリカにもクルーグマンや同じくノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツのような人がいることに多少救われる思いがする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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