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カテゴリ:プレゼンテーション
先週、臨時国会での代表質問に対する首相の答弁のために模範解答を書いたメモを準備するよう内閣府から各省庁に通達が出たと問題になっていた。それでは自民党時代の官僚主導の政治と変わらずけしからん、ということらしい。内閣総務官室から出ていた通達だが、時期が来たので慣例で流してしまったのが実際のところのようだ。 慣例のメモとは、要点が3つ。 (1) 質問の趣旨に沿った簡潔な回答とする (2) 結論を最初に述べる (3) 役人言葉は使わない オマケの(4) 首相にふさわしい格調高い文言を選ぶ これらの何が悪いというのだろう。 「国会における答弁」と呼び方は違えども、これは首相から国民に対するプレゼンテーションなのだ。これらはプレゼンの基本中の基本で、今まで守られてこなかったから、内閣府でも通達を出さなければいけなかったはずだ。「結論を先に述べる」。これは、非常に重要なポイントだが、この簡単なことができない日本人がどれだけ多いか…。 さらに、役人言葉だ。「~に資する」、「適切に対応する」、「積極的に推進する」等の言い回しを使うな、とある。私もかつて中央省庁をクライアントに持って驚いたことがある。やたら「~の件、ご教示ください」という言い回しが登場するのだ。文書だけでなく、メールなどにも書いてある。民間の仕事しかしたことがない私は「ヘンな言葉遣いする人たちだなあ」と傍観していた。しばらくして意味は分かるようになったが、自分がこれらの言葉を話したり、記述することは一切しなかった。自分の中にないボキャブラリーは私の体から出ていくことはないのだ。 日本人にスワヒリ語は通じない。庶民に役人言葉も通じない。 相手に通じない言葉で何を話してもムダですからーっ。 ■日刊ちょいスポ(No.917) 「巨・ハム 1勝ずつ」 昨夜からプロ野球の日本シリーズが始まっていた。どちらのファンでもないので試合は見ていないが、31日が巨人、1日が日本ハムの勝利で1勝ずつ。シーソーゲームのほうが興行的にはありがたい。東京に住んでいるのだから巨人を応援しそうなものだが、おっとどっこい、そうはいかない。巨人以外のセ・リーグファンはアンチ巨人がほとんど。日本ハムびいきになってしまうな。 プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は ただいま【第1947号】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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