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2014/02/11
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カテゴリ:母と妹




 月のない夜だった




父が他界して数年後、突然、母の四国八十八か所お遍路さん巡りが始まった。

バスツアーで参加し、時には泊まりになることもあった。

母なりに、父を亡くして何か考えるところがあったのであろう。

あれから約10年。

この度、とうとう満願したそうである。

まぁ、よかったと思う。




ただ、ツアーに参加する度に御札や何やらそういう物をもらってきて、

母はその度に壁やらに飾るようになった。

今回の満願のいただき物は、子どものおままごとのような「紙幣」だった。

聖徳太子と「三億円」と書かれたA4サイズぐらいの、ただの紙。




母は、それをリビングの壁に、しかも逆さまに貼った。

聖徳太子が壁でひっくり返っている。

おそらく、「そこに」逆さまに貼れと言われたに違いない。




誰かが家へ訪ねて来れば(誰も来ないが)、あ、ついに頭がおかしくなったのだなと、

誰もが思うであろう。

もう、一度貼れば、母が死ぬまでは、もしくは、自分で気付くまでは、そこに在り続ける。

まず、自ら気付くということは皆無に近いと思われるので、母が死ぬまでそのままだろう。




私は、判断力が鈍っていく母を見ていると、

歳を取るとはこういうことなのだなと、思わずにはいられない。











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最終更新日  2014/02/11 08:02:48 PM
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