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カテゴリ:ピアノ
門出のお祝い 火曜日の夜、以前ピアノを教えていた男の子のお母さんから突然電話がかかってきました。 一緒に食事でもどうですか、と。 4年ぶりなので素直に驚いてしまい、というのも、普通一度ピアノを辞めたら(あるいは長期に渡り休んだら)もうそれっきりというのがまぁこの世界の一般常識というか、 年賀状のやり取りだけは続いていましたが、それ以上のことはもうないと思っていたからです。 なんでも、その男の子Rくんがこの4月から社会人になり横浜へ行くので、つまりピアノに復帰することはないけれど最後に挨拶を、ということだったようです。 なんと義理人情に厚いというか、そのお心遣いをとてもうれしく思い、一瞬好転反応の湿疹が頭をよぎったけれど、ご好意はお受けしようと思い快諾しました。 と、すっごく楽しかった! まるでこの4年間がなかったかのように昔話に花が咲き、懐かしい想い出話が次から次へと出てきて尽きません。 Rくんは4年間の大学生活を思う存分謳歌したらしく、勉強もアルバイトもがんばり、仲のいい友達にも恵まれ、この春休みはここぞとばかり豪遊して、 バリ島と青春18切符で日本を横断してきた、ととても生き生きと語ってくれました。 さすが大学も卒業すると大人の男性へ少し近付いたような(まだまだお子様ですけれど笑)、これからがとても楽しみです。 今流行りの(?)システムエンジニアになる予定だそうですよ。 お料理も私の好きな薄味の和食をいただき(この辺りではちょっとばかり有名な小さな和食店でした)、今の私にはめったに口にすることのできない味に舌鼓を打ってお腹いっぱい大満足。 お母さんも元気にされていたし、Rくんの門出をこうして一緒にお祝いできたことに幸せを感じました。 ところで、毎週ピアノを教えに行っていた時、レッスン終わりにお茶を出してくださっていたので、いつも少しだけ3人でお話ししていたのです。 ほんのたわいもない会話でしたが、実はお母さんにとってはそれが楽しかったとのこと。 私はその時、まぁそれも一応レッスンの続きのような、お話も含めてのピアノの仕事だと解釈していたので、昨日初めてそういうお母さんの気持ちを知って、なんとなくすとんと胸に落ちるものがありました。 だからここまで良い関係になれたのかな、と。 おそらくお母さんも日々のストレスはあっただろうから、学校や受験などとはまったく関係のないのんびりとしたピアノの私になら、なんでも気楽に話せたのだと思います。 そういう意味でも、良い関係性を築き上げられたような気がして、このご縁をずっと大切にしていきたいと思いました。 間もなく横浜へ旅立ちます。 寮に入って1年間はみっちりと研修を受けるらしく、慣れるまでは大変極まりないと思いますが、Rくんにはどんな時もマイペースににこにことがんばってほしいです。 のべ10年ほどピアノを教えていたので、もうちょっとした親心のようなものですね。 今度はRくんのお給料でご馳走してね、なんて話で締めくくってさようなら。 昨日は一杯だけビールもいただき、ほろ酔い気分でぐっすり眠りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017/03/26 07:35:54 PM
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