と　も　に

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自然、不自然




老若男女問わず、体に密着させるように斜めにかける小さなショルダーバッグを持っていらっしゃる方をよく見かける。

必要最小限の荷物を入れるのにちょうど良さそうで、かくいう私も使ってみたことがある。




が、私にはこの種類のバッグは合わなかった。

どうも体が斜めに傾いて歩きにくいし、しばらくすると足も疲れてきてしまう。

右へ左へとコロコロと位置を変えてみるものの、絶えず背骨はどちらかに傾いているわけで、一向に解決にはならず。




私が姿勢にこだわったり、かねがねバレエを習ってみたかったなどと言うのは、要するにその方が体が楽だからである。

人間にとって自然だからである。

ピンと背筋を伸ばして両手を振ってなるべく大股で歩くことが、結局は一番負担にならない。

良くなったとは言え、足にしびれは遺っているので、つまりは私にはリュックがしっくりくるのである。




どうしてもショルダーバッグを持ちたければ、斜めにかけないショルダーの方が比較的楽だということも実証済み。

なんだろう、あの斜めにかけた後の体の疲れようは？

いえ、私荷物はとても少ないのだよ。

でも肩甲骨が「嫌だ」と言っている…。

つまり不自然なのであった。
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