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カテゴリ:2020〜日々の諸々
亀とおばあちゃん ずいぶん前の話なのだが、ふらりと歩いていたら、昔ながらの戸建ての軒下に小さなおばあちゃんが手に亀を持って立っていた。 私はとっさに、あ、カメ、と言った。 そうしたら、その小玉のようなおばあちゃんが、「もう〜、あたしが死ぬより先に死んで!あっはっは」と豪快に笑った。 どうやら、若い頃からこの亀を飼っているが、亀は寿命が長く、このままだと自分の方が先にくたばってしまうから早く死んで欲しいのだそう。 水槽を掃除しながら、だって誰が掃除するのよ、と毎日のように語りかけているらしく、この上なくチャーミング。 そんなことお構いなしの当の亀は、手足をバタつかせとても元気であった。 あれから幾年。 私の散歩コースであるおばあちゃんの家に亀はまだいる。 隣の水槽には金魚も数匹スーイスイ。 こりゃ当分長生きするな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020/06/26 07:21:56 PM
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