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2021/12/26
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カテゴリ:2020〜日々の諸々

老いが始まった老いが始まったと言って嘆く日記が増えたけれど、私、あることに関しては著しく豊富になった。

それは知識。

もう驚くほどに頭の中に山積みになったと思う。




それはやっぱり小説を読むことになったことが要因だが、病気になる以前は小説なんて読んだこともなかった。

決して自慢できることじゃないけれど、本当に年間ゼロ冊だった。

せいぜいファッション雑誌をパラパラめくるぐらいが関の山で、文学など興味の欠片もなかった。

父親が読書が趣味で、休日は一日中本を読んでいるような人だったが、一体何が楽しいんだろうとまったく以て理解できなかった。

が、時は経ち、今、私は、父親と同じことをしている。




発病して自宅療養を余儀なくされたことをきっかけに、正直言うと暇で暇で仕方なく、スマホなんてまだない時代でテレビはそもそも興味がなかったから、暇つぶしに小説でも読んでみようかと読み始めただけだったが、これがまた見事にのめり込んでしまい、今に至る。

小説は知識の宝庫だと思う。

生きるための教訓や目的、自分が何を望み最期には一人の人間としてどういう場所に辿り着きたいのか、すべてはそこに書いてあった。

その限りない知識を日々コツコツと得ることによって、私はその知識を通して進むべき道を模索し続けててきた。

それは少なからず知識に裏付けされた道であり、だから私は私の道を私らしく、これからも自分自身で導いて切り拓いてゆけると思っている。



老いは悪いことではない。

歳を重ねると、経験や知識は明らかに増す。

つまりは、それが「老いること」だということ。






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最終更新日  2021/12/26 07:21:42 PM
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