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カテゴリ:2020〜日々の諸々
私の部屋に、開かない出窓がある。 もっぱら灯り取りの為だけのものなのだが、夏は差し込む日差しがそれはそれは暑く、耐え難い。
簾を垂らしているものの、ギラギラする強烈な日差しにはまったく効き目はなかった。 もう一枚遮光シートのようなものを吊るして凌いでいたが、これもどうも私にはしっくり来ず気に入らなかった。
そうだ、とふと思い付き、大きな生地屋へ行ってみた。 何か日差しを遮る良さそうな案はないだろうか。 隅から隅までぐるぐる見て回るも、これと言って使えそうなものはない様子。 最後にカーテン売り場へ行く。 すると、「遮光カーテン切り売りします」の文字が目に飛び込んで来た。 カーテンなぞというものの切り売りなんてあるはずもないと決めかかっていた私は小躍りした。 よし、これにしよう! しかも、30cm以上10cm単位で切りますだなんて、なんと懐が深い店でしょう。
わーい。 さっそく50cm買って帰った。 僅か数百円也。 鼻歌歌いながらチクチク縫って生地の端の処理に励む。 丁寧に一針一針進めていく時間は心安らかになるなぁ。 まるで瞑想してるみたいだ。 裁縫って不思議だ。 焦ったり急いだりするとすぐに縫い目に現れる。 歪んで乱れたり、くねくねと曲がったり、心がそこに見える。 よし、きれいに縫えたぞ。
ざっと1時間ほどで完成。 おもむろに吊るしてみる。 少しくすんだグレーとブラウンの中間のような色がまた上品で良い。 いやぁ、もっと早く生地屋へ行けばよかった。 これで残暑をなんとか乗り切れそうで、とってもとってもうれしくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022/08/22 07:48:00 PM
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